間髪入れずに柚香、「あっ。それっ。ないです。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 亮輔、
「普通ならさ~~。そんな症状になったら…、もぅ~体が参って、落ち込み過ぎて、寝込んじまうって…。」

間髪入れずに柚香、
「あっ。それっ。ないです。」
キッパリと。

藪岡、
「おっと。」

亮輔、思わず目をパチクリと、
「えっ…???」

「私、そういうの全くないです。」

藪岡、
「おや。」

「考えても、埒明かないんで。」

亮輔、いきなり目を真ん丸に、
「凄ぇ~~~。」

藪岡、思わず顔を綻ばせて、
「かかかかか。…いやいや。」

柚香、平然とした顔で、
「…だ、だって…。自分でいくら考えてもどうしようもない。答えが見つからない。余計なお世話。なるようになるしかない。…けど…。真相は知りたい。…どういうものなのか。」

いきなり亮輔、その話に、口を真横に、
「い~~~~~???」

阿須賀も阿須賀で目を真ん丸く、
「うそ~~~~。」

藪岡はまだまだ顔を綻ばせて、
「いやいやいや。」
そして柚香を見てニッコリと顔をコクリ。
「うんうんうん。かかかかか。」

亮輔、顔を傾げて、
「信じられない。…いや…。…って言うか…。俺だって…。そんな…。状態…。」
腕組みして、
「どぅすっかな~~。…いや…。分かんねぇけど…。」

「私、嫌なんです。」
柚香。

藪岡、
「嫌…。」

「そぅいう…。…目の前、真っ暗っていうの…。探し続けてもどうしようもならない。どうしていいのか全く見当がつかない。…なんか、そういう、モヤモヤしたものって…。とにかく大っ嫌いで…。」
そこまで話して柚香、
「あ~~。…多分…、子供の頃の…、交通事故が…。影響…。」

「子供の頃の交通事故。」
藪岡。

亮輔も阿須賀も、
「…交通事故…。」

柚香、
「実は私…。2歳の頃に交通事故に遭っているんです。」

3人、共に、
「2歳…。」

柚香、
「私…。その時の事は殆ど…、覚えてなくって…。」

藪岡、腕組みしながら、
「確かに。…まだ、2歳。」

「はい。…でも、その後…。それこそ…、病院で目を覚まして…。その時に、母も父も…。それに妹がいないって事実…知って。」
「…と、言う事は…。…その事故で、おとうさん。おかあさん。そして…。あっ。そっか~~。それで…、陽織ちゃんも…。」

亮輔も阿須賀も、
「あ~~~。な~~るほど~~。事故で…。」

藪岡、
「表現は、悪いけど…。亡くなっちゃった。」

柚香、コクリと。
「はい。…でも…。それからが酷かったって…。」

その時の自分の事を知っているだけ話す柚香。



藪岡、
「ん~~~。確かに。2歳で…、両親も、そして妹さんも…。目の前、真っ暗。ん~~~。」

「それで…。何が…、どうなったの…かは…。ん…???…確か…、何処かの先生が、紹介してくれた…???…で、東京のその病院から、長野の病院…。…と、言っても、ちっちゃな病院ですけど…。」
「長野…。ちっちゃな病院…。…と、言うと…、診療所…みたいな…。」

「あ、はい。…そこに半年。」

亮輔、口を窄めて、
「へぇ~~~。」

阿須賀も、
「へぇ~~。柚香さん、2歳の頃。長野。」

柚香、阿須賀を見て、
「うん。」

藪岡、柚香を見て、また腕組みして、
「…で…???」

柚香、
「あ、はい。…でも…。あの…、長野での記憶がとにかく鮮明。滅茶苦茶、自分が変わりましたから。」

「へぇ~~~。」
藪岡、半ば、体を…背筋を伸ばした感じで…。

「周りは山と川。私の母親の実家なんです。」

「はいはいはい。」
藪岡。

亮輔も阿須賀も、
「おかあさんの実家。」

柚香、ふたりを見て、
「うん。」
そして藪岡を見て、
「先生も優しかったし。何より、おかあさんの実家にいる3人の子供。2人は、私より年上の兄なんですけど、私と同じくらいの女の子。その3人といつも遊んでました。そのお兄ちゃんたちが私の事、本当の妹みたいに。」

藪岡、
「そっか~~。そういう過去が…。」

柚香、笑顔で、
「…で…。だから小学時代は…、長野、時々、遊びに行ってました。とにかく、夜の星空が物凄い奇麗で…。2人の兄と…。そして長野の環境と夜の星空。難しい事はあんまり考えるな。考えても仕方のない事は仕方がない。自分で納得した事だけに集中しろって…。…今、思えば、そんな感じで長野にいたような…。」

藪岡、頷きながら、
「そぅかぁ~~。かかか。」
思わず頭の後ろを撫でるように…、
「あ、いや…。かかかかか。…これは、これは…。はは。」

亮輔と阿須賀、藪岡を見て、
「うん…???」

藪岡、2人を見て、そして柚香を見て、
「あ、いや…。はは。…なんだか…、俺の出る幕、ないかな…???…な~~んて、感じちゃったりして…。はは。」

瞬間、亮輔、そんな藪岡に両手を前にヒラヒラらと。
「いやいやいやいや。…そんな…。」

柚香も柚香で、体の前で両手を差し出してヒラヒラと、
「いやいや。先生。」

阿須賀も、
「せ~~んせ~~。」

藪岡、まだ頭を撫でながら、
「いや…。実際、凄いよ。」








LIBRA~リブラ~   vol,060  間髪入れずに柚香、「あっ。それっ。ないです。」

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