そして紫、少しほくそ笑む感じで、
「ふふん。な~~るほど。」
そして腕組みしながら…。
都沢、そんな紫を見て、
「ふん…???…鈴村さん、どうか…???」
「へっ…???」
いきなり都沢を見ての紫、すぐさま右手を肩まで、
「あぁ。うん。いいえ…。」
横浜トランキルマンヘブンズホテル内、社員が動いているところはとにかく隈なく。
その全てに於いて、完璧な振る舞い。そしてゲストに対してもその姿勢は変わらず。
途中でホテルマンの鶴来大翔とも会い4人、一礼を。
葉子、見て回りながらポツリと、
「こういうトコ…、泊まってみた~~い。」
6人は既にホテル内全てを見学してロビーに着いていた。
すると極々自然に、海江田も、
「右に同じ。たま~~には、いいよね~~。」
「…でも、課長って、結構、こういうとこ、泊まったりした経験…。」
葉子、海江田を見て…。
海江田、間髪入れずに、
「いやいやいや。ないですよ、そんな…。」
そんな中で、ある家族連れに快く接しているひとりの男性。
葉子、そんな男性に気付いて、
「課長…。あの男性…。」
海江田も、
「…ん…???」
葉子、紫に、
「主任、あの方は…???」
葉子の声と向けた視線に紫、
「あ~~。」
そして、
「久留巳専務…。あちらの…。」
すると杏樹、その男性を見て、ニッコリと、
「あ~~。はい。常務の阿刀田です。」
その声に4人、揃って、
「常務…。」
杏樹、笑顔で、
「えぇ…。」
海江田、ポツリと、
「常務が一般のゲストに、あんな風に…。」
そして瞬間、久留巳やその他の光浦と添川をチラリと見て、
「あっ、いや…。失礼。」
そんな海江田に杏樹、ニッコリと、
「ふふ。確かに、当ホテル。表から見える顔。そして裏での顔。あります。おもてなしの顔もあれば、裏方でホテルを支える顔。」
その声に海江田、
「…ですよね。」
葉子、口を尖らせて、ポツリと…。
「私たちと同じ…。」
その声に紫、コクリと頷き、
「うん。ビンゴ。ヨウちゃん、偉い。その通り。」
杏樹、男性に向かって、
「阿刀田常務~~~。」
その声に気付いて顔を向ける男性。
家族連れに一礼をして、小さな子供には、しっかりとその目線まで腰を下ろして、
頭を撫でてニッコリと。そしてまた家族に一礼をして、6人に向かって。
そして、杏樹の下に。
そして6人に一礼しながら、笑顔で、
「これは、これは、お揃いで…。」
海江田他、3人、そんな男性に一礼を。
光浦と添川、阿刀田にお辞儀をして、
「お疲れ様です。」
杏樹、4人に、
「常務、こちら、百貨店扶桑の海江田課長と都沢営業推進主任。そしてこちらが、同じく扶桑の財務企画主任の鈴村主任と、選葉子さん。」
そして杏樹、4人に、
「当ホテル、常務取締役の阿刀田尚登(あとうだなおと)です。」
4人に紹介する。
3人、阿刀田にお辞儀をして名刺を…。
阿刀田も名刺を…。そして、それぞれと握手を…。
そして、それぞれも握手をしながら、
「初めまして…。」
葉子だけは…。
「私は…、名刺…、ありません…けど…。」
阿刀田と握手をして…。
阿刀田、そんな女性に、
「いえいえ。とんでもございません。横浜トランキルマンヘブンズホテル、阿刀田尚登と、申します。今後ともご贔屓の程を…。」
そしてお辞儀をして…。
尚登、ビジネススーツスタイルではあるが、上着は着用していない。
ビジネスシャツにネクタイである。
尚登、杏樹に、
「…で…、今日は、何か…???」
杏樹、
「はい。」
そして5人を見て、
「常務もご存じの通りに、先日判明したホテルキャッスルチャイナのトランキルマンヘブンズホテルへ対してのM&A。」
その声に阿刀田、
「あ~~。えぇ…。私も、社長から聞いて…。…なんだか、とんでもない、大変な事になってますよね~~。僕も、自分なりにいろいろと情報を…。」
杏樹、
「ありがとうございます。…で、こちらの海江田課長始め…。」
紫たちを見ながら、
「元々…、ホテル、立ち上げから経理と営業のコンサルタントをお願いしているんです。」
その声に尚登、
「えっ…???」
頭を掻きながら、笑顔で、
「そ…ぅ、だったんですか~~。」
そんな尚登を見て杏樹、ニッコリと、
「やっぱり…。ご存じなかった…???」
瞬間、葉子、目を丸く、そして口を尖らせて…。
海江田や紫、そして都沢は、そんな笑みの阿刀田を久留巳同様に、笑顔で…。
尚登、メンバーに、深く頭を下げて、
「申し訳ない。」
そして頭を上げてニッコリと笑顔で、
「なんとも、私の場合、とにかく、現場主義なもので…。なんとも…、言い訳のしようもないんですが…。面目ない。」
首の後ろも撫でながら…、
「いや~~。そうだったんすね~~。」
そして杏樹には右手を縦に。そして。今度は両手を合わせて、
「専務。」
そして直立不動で、頭を下げて、
「申し訳ない。すみません。」
杏樹、そんな尚登に慌てて、
「ちょ…ちょっと…、常務~~。」
海江田、瞬間、
「かかかかか。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,075. 紫、少しほくそ笑む感じで、「ふふん。な~~るほど。」
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庄司紗千 花笠音頭
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