「まぁ…。ホテル自体、今、物凄い人気で…。予約だけで…。」
獏、そこまでいって顔を傾げて…、
「2年先まで…、埋まってるって…、言ってたかな…、都沢さん。」
匡子、その話に、
「へっ…???2年先…???そんなに…???…う~~っわ。」
「まっ。それだけ人気で収益が出ているホテル。…だからこその…、今回の、その…、買収劇、持ち上がったの、かも…、知れないけど…。」
佐武郎は黙って食器を磨いている。
匡子、目の前の空いている席を見て、
「大変だね~~。つい最近、財務に新しい子、入ってきて、楽しみだな~~って、思ってたのに…。」
そして匡子、獏に、
「どうしてくれんのよ~。3人とも、来なくなっちゃったじゃない~~。」
腕組みして獏を睨んで…。
そんな匡子に獏、
「いやいやいやいや。なんで、なんで…。3人が来なくなったの、俺のせい…???」
匡子、思わず下唇をビロン。
「あっ、獏ぅ~~。また、ナンシーさんの画像、見せて~~。」
その声に思わず顔をグシャリとさせる獏だが…。顔を右左に揺らして、
「はいはい。どうぞ~~。」
傍らに置いてあるスマホを取って匡子に。
匡子、
「アルバム、アルバムっと~~。」
そして…。ナンシーの画像を見て、ニコニコと。
「ははは。うんうん。似てる、似てる。」
そして匡子、
「なんかさ~~。2日か3日に一遍はこの顔、見てるからね~~。…逆に、1週間も見ないと、こっちがストレス溜まってくる~~。」
そんな匡子に獏、困ったような笑顔で、
「…しっかし…。…全く…。」
そして匡子、口を尖らせて、
「ここに、輪湖のそっくりさん、いればいいんだけどね~~。」
途端に獏、
「はぁ~~あ~~あ~~???」
佐武郎、匡子の隣でクスリと笑う。
獏、
「ねぇ~~。おっかしぃよね~~、佐武郎く~~ん。」
「だ~~ってさ~~。いっつもいる3人、1週間もよ~~。全然、顔、出してくれてないし~~。」
「はいはい。分かりました~~。虎一郎君に、言っておきます~~。匡子さん、寂しがってた~~ってぇ~~。」
その声に匡子、獏に、
「ちゃんとよ~~。」
その…次の日である。獏は鳩崎から…。
獏、唇を搾って…。
「分かりました。」
そしてこちらは、蔵井氏、葉子に、
「ヨウちゃん、姉御、お呼び。」
そんな蔵井氏に葉子、キョトンとした目で、
「あ、はい。」
顔を傾げて…。
そんな葉子に輪湖、そして秀美、
「…???」
葉子、口を尖らせて、
「ちょっと…、行ってくるね。」
部長室に葉子、
「失礼します。」
陣屋、入ってきた葉子に、
「ヨウちゃん。」
葉子、
「あ、はい。」
「鮎川さんの教育係で忙しいところ、申し訳…ないんだけど~~。もぅひとつ。頼まれてくれるかな~~。」
「はっ…???」
「…と、言うより~~。これは…、社長、直々の御指名だから…。」
顔をキョトンとさせて葉子、陣屋を見る。
「ぶ…、部長…???」
「M&A…対策…室…。わお。」
輪湖。社員食堂で…。カレーを食べながら…。
葉子、
「うん。」
秀美、
「例の…、横浜の…ホテルの…。」
「それしか…、ないよね…。他の部署からも…ひとりひとり。あんまりおぉっぴらには…。社長直々の…辞令だって…。」
尚子、
「ふ~~ん。」
輪湖、
「…で、他の部署からは…、誰…???」
その声に葉子、
「ん~~。それが…、部長にも伝わってきて…ない。ただ、部長には、社長秘書課の、東風(こち)さんて人から連絡が…。」
尚子、
「げっ。東風さんっ!!!」
葉子と輪湖、
「東風さん、尚子さん、知ってるの…???」
「知ってるも何も…。社長の側近。完璧に、右腕の存在。」
その声に葉子も輪湖も、
「へぇ~~~。そぅなんだ~~。」
「細かい事は、私も知らないんだけど…、物凄い優秀な秘書さん、と、言う噂。」
輪湖、
「そぅ…、なんだ~~。…で、他には、誰なんだ…ろぅね~~。」
葉子、その声に顔を傾げて、
「さぁ…。」
「おっと、いたいた~~。」
輪湖、
「コイチ~~。」
虎一郎、4人に右手を上げて。食券を買ってカウンターに。ほどなくドンブリが…。
そして葉子と輪湖を左右に。
葉子と輪湖、ドンブリを見て、
「とんこつ…???」
虎一郎、
「あぁ、うん。…で、あのさ…。朝一番で、課長からの伝言。」
その声に葉子と輪湖、
「課長~~???…海江田課長…???」
語尾を弱めて。
虎一郎、
「ふん。…て、言うか、俺にも…なんだけど…。いい加減、店に顔出せって。」
瞬間、葉子、輪湖、
「あっ。」
「このまんまだと、匡子さん、顔見せないから、ストレス溜まっちゃうって…。」
いきなり葉子と輪湖、顔を崩して、
「あ、は…、ははははは。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,067. 「ホテル自体、今、物凄い人気で…。予約だけで…。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
