さりげなく触る、左手の薬指。「…あれから…、2年…かぁ…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そんな葉子と輪湖に尚子、自分のスマホのラインの画面を。

輪湖、
「うん…???…お問い合わせされておりました件。極秘情報にて…。営業推進部新課長の海江田獏氏。未だ、独身との事。お耳に入れておきます。以上。御免。…で、これって…。はん…???伊賀丸…って…。ぷっ。」

輪湖、葉子を見てクスクスと。

葉子、口を尖らせて、
「へぇ~~。尚子さんって、こういう人…、いるんだ…???」

その声に尚子、
「ふん。結構いるねぇ~~。じゃあないと、仕事、やってられないも~~ん。いろんなとこからさ、いろんな話でさ、百貨店だから、客とのコミュニケーション、そしてトラブルも…。」

尚子、スマホを握って胸に押し当て、顔を左右に小刻みに揺らしながら、
「話題の…、宝庫よ。」

そんな尚子に輪湖、ニコニコとしながら、
「うんうんうん。」

けれども尚子は、葉子に、
「あんたも笑いなさいよ。」
と、睨みつけるは…、するが、けれども、葉子に抱き付いて、
「でも、私、あんたが好き~~。物凄い仕事出来るし~~。面倒見がいいし~~。へへへへ~~。」

そんな尚子に抱き付かれながら葉子、尚子の頭を、
「ヨシヨシ。」

輪湖、
「へぇ~~。海江田氏、独身なんだ~~。うんうんうん。35歳。…けど、何々、シカゴに、彼女なんて、たくさん、いるんじゃないの~~???」

「その案件は、今後、ボチボチと…。イヒヒヒヒヒ。」




そして、営業推進部の課長席。

海江田、午後からの取引先への挨拶周りの前に、自分の周辺を整理しながら…。
ふと頭に浮かぶ、シカゴでの生活。そして、さりげなく触る、左手の薬指。
「…あれから…、2年…かぁ…。」
そして、次に口から飛び出した言葉が、
「しかし…、珍しいよな…???…と、言うか…、そんな感じの人って、実際に、いるんだ…。」

1時間前に、部長室での鳩崎の言葉。

鳩崎、
「実は。彼女たち。まぁ…、特に選葉子の場合なんだが…。聞く話によると…。彼女、不思議な事に、感情を表に出さない。」

その声に海江田、
「はっ…???」
そして、
「ふ~~ん。…と言う事は…???」

鳩崎、海江田を見て、
「つまりだ。もし、彼女を、選をだ。現場に出したとしても…。当然、客相手の接遇やら接待やらだ。」

「えぇ…、当然、そうなります…けど…。」
「その際に~。とにかくお客様相手、何事にも、サービスを優先する仕事、お客様には喜んでもらわないと…。」

その声に海江田、
「…ですよね。」

「ところが…。非常~に、残念な事に、選の場合、あれだけのフェースを持ちながらにして、感情を表に出さない…、と言う事は…、どうなるか…???」

瞬間、海江田、
「あ、あ~~。…そう…いう…事かぁ。」

「頭脳は明晰。…なのではあるが…。いかんせん。感情が表に出ないと…言う事は…。喜びがない。笑顔がない。…つまりは、お客様に対しての、笑顔を表現できない。これでは、幾らマスク、フェースが良くとも…。」
そして鳩崎、腕組みをしなんがら、
「追々、聞いた話によると、現場ではなく、事務系に回して正解。社員の歓送迎会、その他にも飲み会すら、喜怒哀楽がない。とにかく淡々としている。そうだ。」

海江田、ソファに座りながら、頭を傾げて、そして腕組みをして、
「そんな風には、見えないんだけどな~~。ふ~~ん。」

その声に鳩崎、笑いながら、
「かかかか。そうだろ、そうだろ…。全く、人は見掛けによらぬもの。…因みに…、選の斜め向かいにいた女性…。」

「はい。舘城さん…ですよね。」
「ふむ。彼女は、彼女で、切に、事務系を希望していたそうだ。」

「へぇ~~。ふ~~ん。…けれども、彼女にしても、現場でなら、凄いセールス、期待できそうですけど…。」

その声に鳩崎、ニンマリとして、
「ふふ~~ん。そうだろ、そうだろ…。」
「…で…???…なんで…???」

鳩崎、ニンマリとしたまま右手で海江田に招き猫。
海江田、机の方に…。そして鳩崎に体を前のめりにして、顔に近づく。

鳩崎、そんな海江田に、ニッコリと、自分からも顔を近づけて、
「実はだな…。」

「はい。」

鳩崎、顔を左右にゆっくりと振って、ドヤ顔で、
「私も…、知らん。」

海江田、いきなり体をガクンと、
「えへ…???」



数分後、部長室から出てきた鳩崎、
「海江田課長、準備はいいかね~~。」

海江田、
「あっ、はい。」







就業時間が過ぎても残っている葉子と輪湖。

そんなふたりに陣屋、
「どぅ…、終われそう…???」

その声に葉子、
「あ~~、はい。ありがとうございます。もぅすぐ…。」






こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,019.   さりげなく触る、左手の薬指。「…あれから…、2年…かぁ…。」

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