葉子、数分後、自分の席に…。
「ふんふん。な~~るほどね~~。」
輪湖、そんな葉子に、
「ねね、どうだった…???」
尚子、そんな輪湖に、
「ふん…???どうだったって…、何が…???」
輪湖、尚子を見て、困った顔で、
「もぅ~~、尚子さ~~ん、鈍いんだから~~。」
葉子、輪湖に、
「さてと。お昼行こう~~。」
輪湖、
「おっと~~。」
そんな輪湖と葉子に尚子、
「えっ…???えぇぇぇ…???…ちょっと待ってよ~~。」
下の引き出しからコンビニ袋を手に。葉子と輪湖の後ろを…。
蔵井氏、
「ふ~~ん。あれから…11年ですか~~。早いもんだね~~。」
ニッコリと。
その頃…。丁度部署内を全て案内して最後に訪れた鳩崎と海江田、社員食堂に。
海江田、
「いやはや…、懐かしいですね~~。…とは言え、僕の場合は、あの頃、外でばかり、食べてましたけど…。」
鳩崎、
「だろ。」
けれども、
「ん~~???…そうだったか~~???」
「え~~。馴染の料理屋がありましたから、専らそっちで…。知り合いの友達がやってる店なんですけど…。」
その声に鳩崎、
「へぇ~~。」
「まっ、そこも…、1年だけ通って。」
「向うに行っちまったか。」
「あっ、はい。」
そして…、厨房の中に鳩崎、
「ヨゥ、おばちゃん。栗田さん。」
栗田と呼ばれた女性、
「あ~~ら、鳩崎の旦那~~。」
そう呼ばれて、鳩崎、頻りにうなじに手を、
「いやいや、かかかか、相変わらずだね~~、おばちゃ~~ん。」
「何言ってんだい~~。あたしに取っちゃあ~~。いつまで経っても鳩崎の旦那だよ~~。かかかか。」
そして隣の男性を見て、
「おや。新人かぃ~~。」
鳩崎、
「あぁ~~。今日から、営業推進部の課長になった、海江田獏。」
その男性を見て栗田、
「おや~~、なんともまぁ、男前だね~~。」
そして、
「みんな~~、新しく営業推進部に入った課長さ~~ん~~。」
厨房の中の女性職員、いきなり栗田の方に駆け寄り、その男性を見て、
「きゃ~~。凄~~い、ハンサム~~。」
「うんうんうん、イケメン~~。」
栗田、
「そうかい、そうかい。」
そして、
「よろしくね~~。」
女性職員がなんともソワソワと。
そして、鳩崎、
「おばちゃん、カレーふたつ、頼むわ。」
栗田、
「あいよ~~。」
鳩崎、海江田に、
「まっ、どこでもありがちな社食、そして定番の人気メニューがカレーだが、ここのカレーも絶品。」
そんな鳩崎に海江田、ニッコリと、
「はは。」
そして、
「部長、あのおばさんとは…???」
「あ~~。俺が、ここに、入れた~~。」
その声に、海江田、
「へぇ~~。初めて聞いた。」
「そりゃ~~まぁ~~。もぅ~昔話になる。…ざっと、30年も前だ…が、な。」
栗田、鳩崎と海江田の前に、
「はい、カレーふたつ、お待ち~~。」
鳩崎、
「ありがとう。」
海江田も、
「ありがとうございます。おほ、旨そう~~。」
「かか。だろ…。」
ふたりの傍には、数名の社員たちが自分の好きなメニューのチケットを自販機から…。
既に数名の社員たちがテーブルを使っている。
中には既に食べ終わった社員が、鳩崎と一緒にいる男性に視線を投げながら…。
鳩崎、奥の窓際の席に…。
「ここに、するか。」
「あっ、はい。」
その時、社員食堂に入ってきた葉子と輪湖、そして尚子。お喋りをしながら…。
そして、何故か、確実に空いているいつもの席に座る葉子。輪湖は、今日は、炒飯。
弁当を開けながらの葉子。
尚子、
「へぇ~~。ヨウちゃんって、お弁当~~。」
葉子、
「ふ~~ん、最近、自分で作り始めた~~。前まではおかあさんが作ってくれたんだけどね~~。」
輪湖、
「ある切っ掛けで、自分で作るようになったんだって~~。」
そこに、飛び込んで来たように、
「あ~~。や~~っぱりここにいた~~。」
虎一郎である。
輪湖、虎一郎を見て、
「営業の割には、お昼時はしっかりと来るね~~。」
その声に虎一郎、
「へぃへぃ。すんませんね~~。」
そして虎一郎、天婦羅蕎麦のチケットを…。
尚子と輪湖、
「…で…???…で…???…課長、なんだって…???」
「うんうんうん。」
葉子、ご飯を食べながら、
「ふん。前に、ここにいて、入社1年後には、海外に一緒に行ったんだって~~。」
その声に、ふたり、
「うそ~~~っ!!!」
「子供の頃から親の仕事で、ロンドンに行ってたんだって…。」
その話に尚子、目を見開かせて、
「何々、物凄い、凄いじゃないのよ。」
「…って、事は、バイリンガル…???」
葉子、
「ふん。」
「…って言うか、とにかくも…、帰国子女よね~~。」
輪湖。
「ん~~。そぅなっちゃいますね~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,015. 蔵井氏、「あれから…11年ですか~~。早いもんだね~~。」
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