そんな3人がプレゼンテーションの後始末を終えて財務企画部に…。
いきなり尚子、葉子と輪湖に駆け寄り、
「ねねねねね~~。」
開口一番、
「大変、大変、大変、大~~変。」
その声に輪湖、クスクスと笑いながら、
「えへ…???…どうしたのよ~~、そんな、慌てて~~。」
葉子はキョトンと、
「ふん…???…尚子さん…???」
厚も、
「尚子さん。」
ニッコリと。
3人が三様に尚子を見る。
そんな3人に尚子、
「プレゼンテーション、終わったんだ。」
輪湖、ニッコリと、
「はい、お蔭様で…。」
厚、
「ありがたく、しっかりと最後には拍手。」
「そ、そぅ~~。良かったわね。うん。うんうんうん。」
輪湖、
「うん。アッちゃん、あの調子で頑張ろう~~。」
厚、輪湖からそんな風に言われて上機嫌、
「あ~~。はい。あざす。」
葉子、尚子に、
「…で、尚子さん、どうしちゃったのよ、何か…???」
「そうなのよ~~。」
尚子、右手を招き猫、そして前にブランと。
「実はさ、さっき…。」
一拍置いて、
「来ちゃったのよ~~、遂に。」
その声に輪湖と厚、
「来ちゃった…???…って、誰が…???」
「ま、まさか…、社長…???」
輪湖、そんな厚に、
「…んな訳ないでしょ。社長、そんなに暇じゃない。女トライアングルの筆頭が~~。しかも、モデル並みよ~~。あれで42歳だから、凄い。」
その声に葉子は口を尖らせて、キョトンと。
厚は輪湖の声に、ニンマリとして、
「そうっすね~~。」
尚子、右手を頻りに右に左に、
「違う、違う、来たのは社長じゃなくって~~。例の…。」
輪湖、
「例の…???」
「営業推進部、の新…、課長様~~。」
瞬間、輪湖と厚、
「え~~~~~。」
葉子は目をパチクリと、
「へぇ~~。ここに、来たんだ~~。まっ、挨拶か、何か…???」
そんな葉子の声に尚子、
「うんうんうん。営業推進の鳩崎部長と一緒に。」
輪湖、
「へぇ~~~え~~。」
「なんか~~。」
口を尖らせての尚子。
輪湖、頭を傾げて、
「うん…???」
「な~~んかさ、鳩崎部長、いつもはそんな感じじゃないのに、やたらと気張った感じで…、部長に~~。その人、紹介してた…???…って言うか…、あれって、何…???」
輪湖、僅かに困った顔で、
「いやいやいや、何って…???…それ、私たちに訊かれても…。ねぇ~葉子~~。」
「…って言うかさ~~。」
尚子、
「その…、新しい課長さん、ほら、シカゴ支店から来たって…。」
葉子、顔を傾げて…。
輪湖と厚も、
「うん。」
「もんの凄い…。」
輪湖、
「えへ…???」
尚子、ニタリとさせて、両眉を上下に…、
「ナイスガ~~イ。」
輪湖、口を尖らせて、瞬間、
「へぇ~~。」
厚、
「…って~事は…、いい男。」
「みたいね~~。」
尚子。
2度3度頷いての輪湖。
葉子、
「さっ、お昼前に、もうひと踏ん張り。」
「…って言うかさぁ~~。あっ、さっきの続きなんだけど~~。」
顔を顰めながらの尚子、輪湖に。
輪湖、
「ふん。何…???」
「もしかして…、部長、あの新人課長さん、知ってんのかな~~。」
「はっ…???」
尚子、腕組みをして、輪湖の隣の席で…。
輪湖、
「知ってるって、何でよ…???」
「いや。見た限り~~。」
「うん。」
「部長、鳩崎部長の前にはだかるように、…で、新人課長さんと握手してたから…。しかも、その握手って、挨拶する前よ…。みんなの前で…。」
その話に輪湖、
「へぇ~~~。聞いた~~葉子~~。」
葉子、向かいの席で、
「ん~~。聞こえた~~。もしかして~~。昔、こっちにいた人なのかな~~。」
尚子、
「昔って、私、ここにきてから、10年になるのよ~~。そんな…昔…???」
尚子のその声に葉子、
「あん。そんな事言ったら、私だって、輪湖も…。ここ入ってきて8年だし…。でも、一度も…。」
「あっ、そぅ…かぁ~~。」
葉子、プリントアウトした資料を数枚合わせて机の上で、トントントン。
そしてクリップで留めて、椅子から立ち上がる。そして一番前の席に…。
「課長、これ、お願いします。」
蔵井氏、
「おっと~~。ヨウちゃん、さすが、仕事が早い~~。サンキュ~~。」
葉子、蔵井氏の前に僅かに前屈みになって…。
「課長、それでなんですけど…。先ほど…、営業絵推進…。」
その声に蔵井氏、
「おっと~~。みなまで言うな。」
蔵井氏も葉子に僅かに右斜めになって、右手を小さく上に、右手4本指で招き猫。
その様子を見ていた輪湖が、頭の中で、
「…さっすが~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,014. 開口一番、「大変、大変、大変、大~~変。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
