そして、杏美も理沙からのラインで。
そして馨は将輝からのラインで。
麗亜と己龍はスーパーで買い物の途中に…。麗亜、
「はっ…???お兄ちゃん…に、理沙お姉さん…。えっ???えぇぇぇぇぇぇ。うそ――――――っ!!!」
そしてスーパーの中で、
「キャ―――――――ッ!!!!やった――――――っ!!!」
旦那の己龍にラインの画像を見せて、ほらほらほら、
「お兄ちゃんと理沙お姉さん、結婚する――――――っ!!!」
己龍も、
「うっそ――――――っ。かかか、遂にあのふたり~~。」
近くの客がいきなりふたりを。
店員が走ってきて、
「お客様、何か…???」
麗亜、己龍、いきなり赤面になって、
「あ…。あ~~はははは。」
そして、こちらでも…。
既に名城高校からは別の高校で教鞭を取っている一樹、理沙からの電話で、
「おほ~~。そっか~~。おまえら、遂に~~。かっかかかか。うん。おめでとう~~。」
そしてテーブルからキッチンの江梨子に、
「ママ~~。瑞樹と将輝君、結婚決まった~~。」
その声に江梨子、
「えっ!!!やっと。やっと…???」
一樹、
「あ~~。」
「や~~った~~。ようやっとだわ~~。」
既に一樹と江梨子は、こちらも、杏美と馨のように、
江梨子の猛アプローチで一樹も江梨子の申し入れを受け入れ結婚。
既に3歳の子供に恵まれ今は一樹の家で結婚生活を過ごしている。
駒田や看護師たちにも和奏から。そして理沙からは便りで、その事が知らされた。
それぞれが歓喜。
駒田、
「いやいやいや。あのふたり、待たせてくれましたね~~。かかかか。…でも、結果オーライ。うんうんうん。」
そして、それ以降、理沙のプレーも将輝のプレーにも、それぞれに鋭さが増していった。
そして…、それから3か月後には、将輝、現在住んでいるアパートから理沙の家へと引っ越し。
来春にはふたりともに、結婚の運びとなっている。
その前に、成し遂げなれければならなかったのが、
天皇杯、日本車椅子バスケットボール選手権。
高い、そして奇麗な放物線を描いてボールはそのままネットにザシュ。
理沙のスリーポイント。
そして選手たちが理沙に激励。観衆がその瞬間、歓喜に沸く。
そして、それから数秒。会場に鳴り響く電子音。
「プ―――――ッ。」
一斉にチームが…、観衆が沸き上がる。
アナウンスが、
「やりました――――――っ。史上初〜〜。なんと、神奈川、石輪大(いしわだい)ルーク、日本選手権、12連覇達成―――――っ!!! 最後は得点王とMVPそしてオールスター5には何度も輝いている瑞樹のスリーポイントで決めた――――――っ!!!」
観覧席ではそれぞれがガッツポーズ。
和奏は涙を流し。そんな和奏を蒼介が抱き抱える。栞奈もそんな母を、
「かあさん、かあさん、理沙、やった、やった。」
そんな栞奈の隣では杏美と雅美がお互い抱き付きながら涙を…。
通路を挟んで麗亜、そして流美と丈師。
「理沙お姉さん。」
「理沙ちゃ〜〜。」
「お〜〜し。これで決まりだな〜〜。」
この、丈師の、「これで決まりだな。」とは、
実は、理沙の車椅子バスケ、日本代表への内定への条件でもあったのだった。
蒼介、遠くを見るように、
「日本代表か~~。」
そして、丈師を見る。
「丈さん…。」
そんな蒼介を丈師も見て、ニッコリと頷いて、
「おぅよ。はははは。」
そして…、やがて理沙には日本代表選出の報せが…。
理沙、今まで、そして、これからも…であるが、車椅子バスケットボール生活、
これと言って、休日と言うのはない。時間さえあれば、バスケにその時間を投入。
しかも、その時間を共に共有してきたのが将輝である。
将輝、仕事と試合以外の時間は、理沙のトレーニングから、何から何まで全てを投入。
だからこそ、日本代表に成しえたと言ってもいいだろう。
そして、休日であろうとも、1日の理沙のトレーニングメニュー。
将輝、秋の空に遠くを見つめながら、
「日本代表か~~。」
理沙、その声に、
「うん。…日本代表…。」
「かかかか。まさか、ここまで来るなんてな…。」
その声に理沙、
「それ言ったら私だってそうだよ。本人が一番だよ、有り得ないって思ってたんだから…。」
「それが…、有り得た。」
理沙、そんな将輝を見て、
「うん。」
そして数秒の沈黙。
理沙、
「信じて…、良かった。」
その声に将輝、理沙を見て、
「えへ…???」
「将輝が言ったんだよ。弓狩監督が言ったんだって…。信じて良かった。そんな風に思えるようにって。」
「そういえば…。そんな事…、前に、言ったような…。」
将輝、ボールを見て、
「はは。」
そして、
「ふぅ~~。さて。」
理沙も、
「うん。」
時計の針は午後の3時半。
将輝、理沙にボールをパス。すかさず理沙、車椅子を…。
やがて、クリスマスを迎えて正月へと…。
車椅子バスケットボール女子日本代表の日々の練習も厳しさを増す。
そして、新しい年の春を迎え、都内、某ホテルの教会にて理沙と将輝の結婚式。
…けれども、結婚式を迎えても、その次の週には再び練習とトレーニング。
目前の、「WORLD CHALLENGE CUP 」へと…。
そして…、目指すは、「TOKYO2020」
WORLD CHALLENGE CUPでのオーストラリア戦。
試合終了後のロッカールームで理沙、将輝にスマホで、
「勝ったよ。」
間髪入れずに将輝の声、
「ッシャー―――ッ!!!そのまま行くぞ―――――っ!!!」
理沙、そのまま顔をコクリと、
「うん。」
代表メンバーからも理沙、新婚さんと可愛がられ、
メンバー全員、まだ勝利の余韻を感じながらもロッカールームで円陣。
キャプテンの藤井聡美(ふじいさとみ)、
「ヨ~~シ。このまま行くよ~~~。」
全員、
「お―――――――っ!!!」

―――― Fin ――――
信じて…良かった。 vol.244. 「信じて…、良かった。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
