部活が始まって…。
すると…。昨日まで2階で部活を見ていた3人の姿が…。ない。
時間が経過して、休憩…。
己龍、
「今日は、あの3人…、来てないみたいだけど…???」
智一、
「なんか…あったか…???」
和真、
「かかかか。とうとう飽きたか~~???」
尚哉、
「ふん。」
涼香は何かしらホッとしたような面持ちで、
「ふ~~。」
馨は馨で、将輝に、
「おぃ。あの3人、今日は来てねぇぞ。」
将輝は将輝で、
「いいんじゃね。」
そして夜になって…。将輝のスマホに着電。
丁度将輝、理沙と通話をしていて…、
「あっ、悪ぃ~、涼香さんから電話。」
理沙の声、
「あ、うん。じゃ、おやすみ~~。」
「うん。じゃな~~。」
そして、
「もしもし。」
スマホの向こう、涼香、
「あっ、将輝、ごめん。明日さ、部活が終わったら図書室にお願い。彼女、待ってるから。」
その声に将輝、
「あ、はい。分かりました~~。」
僅か、30秒も満たない通話。
将輝、
「ふぅ~~。」
そして、
「なんだか、面倒くせ~な~。」
翌日、部活終了後。
馨、
「あれ…???将輝、おめぇ…???」
将輝、馨に、
「悪ぃ~~。先に帰ってくんねぇ。俺…、ちょい、用事あるから…。」
馨、少し顔を傾げて、
「あぁ…。うん。」
部室を出ていく将輝。
1年の部員、
「珍しいな、将輝、いつも部活終わったらすぐに帰んのに…。」
馨、
「なんだぁ~???」
将輝、廊下を歩いて、そして、図書室に入って…。
その姿を遠くで見ている智花と和咲、思わず音もしない手を叩いて…。
そしてゆっくりと教室の方に。
その数秒後、馨、
「あれ…???あいつ、どこ行った…???」
図書室に入って将輝、ゆっくりと中に…。
するとひとりの女子。
柚花、将輝に気付いて、思わずドキン。そして少し頬を赤らませてニッコリと。
将輝、その女子に近づいて、
「あ…のぉ~。」
柚花、
「私、3年A組の篠崎柚花。涼香と同じクラス。」
その女子に将輝、ペコリと。
「あぁ…。はい。涼香さんから頼まれて…、俺…、ここに…。」
廊下を歩き回る馨、
「おっかしぃなぁ~~。あいつ、将輝、どこ行った~~???」
柚花、将輝に、
「ごめんなさい。呼び出したりして。…今、先生たち、職員会議だから…。」
将輝、
「あ、はぁ…。」
「それでね、将輝君。」
柚花、テーブルの向いの、立ったままの将輝に、
「あ、座ったら…???」
その女子に将輝、
「あ、あ~~。いや、立ったままでも…。」
小刻みに顔を前に揺らしての柚花、
「あ、あ~~。うん。そか。…あの、いきなりでごめんね。涼香にも話したんだけど…。」
「はぁ…。」
「将輝君、今、付き合っている女の子って…。いないよね…。」
その声に将輝、思わず目を右左に…。
「あ、はぁ…。はい。いない…ですけど…。」
柚花、鼓動が高鳴っている。そして一息。
「ごめんね。」
そこで一旦声を止めて…。
「私と…。」
また声を止めて、
「付き合って…、くれないかな。」
早口に。
その言葉に将輝、目をパチクリ。そして口を尖らせて…。
いきなり慌てる柚花。
「あは。あははははは。私…、何言ってんだろ。はははは。」
頭を右左に揺らしながら…。
「あ、は。」
そして右手で頭をペンと叩いて、
「ご、ごめんね。いきなり、こんな事言って。…でも、あの…。私…。」
将輝、右手で頭の後ろを掻きながら、顔を右左に…。
柚花、今度は両手を合わせて、
「ご、ごめんなさい。いきなりこんな事言って。将輝君、困っちゃうよね。うん。困っちゃう。」
将輝、ポツリと、
「いいっすよ。」
そして、
「涼香さんからも、頼まれたから…。うん。いいっす。」
瞬間、柚花、
「えっ…???…うそ…???わっ。ほんと…???」
いきなり柚花、表情が明るく、
「うそうそうそ。私と、付き合って…くれるの…???わわ、凄い。」
将輝、目の前の女子に、
「いいっすよ。けど…。」
瞬間、柚花、目をパチクリと、
「…けど…???」
将輝、今度は左手で、首の後ろを撫でながら…。
「ん~~~。…いいっすけど…。ん~~。今、俺…。…ある事に関わっちゃってて。…それ、何とかしたいん…すよね。」
「ある事…。」
柚花、口を尖らせて将輝を見つめる。
将輝、
「うん。」
柚花、また一言、
「ある事…???」
「うん~~。ちょっと…、一言では…。」
そんな将輝に、柚花、
「あ。うんうん。分かった。分かりました。ある事。うんうん。追々、その…ある事、聞くわ。将輝君。…でも、今、付き合っている女の子、いない。…と、言う事は、好きな女の子も…。」
そこまで言って声を止める柚花。将輝を見つめて…。

信じて…良かった。 vol.174. 涼香、「あっ、将輝、ごめん。明日さ、部活が終わったら…。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
