涼香、自分の席に就いて。
智花と和咲、
「ちょっと、涼香~~。」
次の授業の準備をしながら涼香、3人に、
「いい、言っとくけど。菅田将輝には近づくな。」
その声に3人、
「えっ…???」
智花、
「どうしてよ。」
和咲も柚花も頭をコクリと。
涼香、
「いい。もう一度言っとく~~。菅田将輝には近づくな。」
智花、涼香の机に両手を付いて、
「いやいやいや。だから~~。」
そんな3人に涼香、
「いい。菅田将輝は、バスケ部にいるから…、菅田将輝、なの。」
その声に3人、頭をチョコンと、
「えっ…???」
和咲、
「そ、それって…???…どういう…???」
涼香、今度は澄ました顔をして、
「だから、バスケ部にいるから、こその、菅田将輝。それ以外は…。」
顔を左右に振って、
「止めといた方がいい。泣くよ。」
「泣く…???」
和咲。
涼香、
「ふん。泣く。ハッキリ言って、泣かされる。」
智花、顔をクシャリとさせて、
「うそ…。」
「いやいやいや。うそって…。かかかか。もしかしたら、あんたたち、菅田将輝を…。」
顔を斜めに、そして目は空を見るように、
「例えば…。都井和真みたいに思ってない…???」
3人、
「都井和真。うんうん。バスケ部副キャップ。凄いよ彼。うんうんうん。かっこいい。…でも…、何か、雲の上…的、存在。」
「そんな風に、菅田将輝を…、感じているとしたら。」
3人、ニッコリと、
「うんうん。」
「痛い目を見る。」
瞬間、3人、目が点。
「えっ…???」
「確かに、菅田将輝、あの子、バスケで言えば、確かに、エース級だよ。ポイントガードとしては都内でもトップクラス。」
その声にまた3人、ニッコリと、
「うんうんうん。」
「…けど…、それ以外は…。」
そこで涼香、いきなり体をグッタリとさせて、項垂れた頭の上で右手を左右に、
「全然。」
体を持ち直して、
「止めといた方がいい。悪い事、言わない。傷つくの、目に見えてる。」
和咲、腕組みをして、
「え~~ぇえ…???」
「あ~~くしょい。う~~~。」
将輝、椅子に座ったまま。
そのくしゃみを聞いての周囲の生徒、
「かかかか。将輝~~。いきなりびっくりするじゃん。そんなでっかく。」
馨も、
「くくくく。まさか、おま、風邪じゃねぇだろうなぁ。」
するとまた将輝、
「あ~~くしょい~~。」
そんな将輝に近くの女子、
「やだ~~、うつさないで~~。」
将輝、そんな女子に、
「いやいや、風邪じゃねぇっつぅ…。」
そして部活。
昨日まで涼香の近くで練習を見ていた3人が、今度はまた2階に戻って…。
己龍、
「おぃ。あの3人、今度はまた2階。」
智一、
「かかかか。その内、飽きるだろ。」
涼香はチラリと2階を見て、思わずため息。
「ふぅ~~。ま~~た~~???…しっかし…。良くも飽きずに…。あれほど言ったのに~~。」
その声に恵、
「涼香先輩、何かありました…???」
「へっ…???あっ。」
涼香、恵にニッコリと、
「ううん。な~~んにも、うんうんうん。」
その日のお昼休み。涼香、3人に、
「菅田将輝、とにかく、あの子はバスケバカ。それ以外の何物でもない。女子と付き合うなんて、まず、本人からして、望んでない。いい迷惑。…まぁ…、これは菅田将輝の幼馴染の同級生。クラスも同じの神野馨も言っているけど、あいつ、女に全く興味ねぇよ。って。」
智花、
「神野馨、あの…、スリーポイントの…。」
涼香、頭をコクリと、
「うん。…で、馨が言うには…。」
そこで涼香、
「あっ、これ…、絶対に内緒だかんね。あんたらが、どうしても菅田将輝って言うから、私…。じゃないと、バスケのマネージャーでいられないから…。」
その声に3人、急に慌てて、笑顔で、
「あ~~、うんうんうん。涼香には迷惑は…。うん。絶対。」
「将輝、あの子、前に、彼女、心臓病で亡くしてる。それからだって、女子に興味なくなったの。」
智花、
「えっ…???」
和咲、
「あ、あ~~。」
柚花、唇を尖らせて…。
涼香、チラリチラリと2階の方を見ながら、頭の中で、
「…ったくもぅ~~…。」
そして木曜日。
体育館の2階から和咲、
「あっ、また車椅子のあの子。」
智花、
「ふん。何なんだろ、あの子…???」
柚花、
「ウチの高校じゃ、ないって…。一昨日も、弓狩監督の隣で…。…でも、切っ掛けが、菅田将輝って…。」
智花も和沙も、頷いて、
「うんうん。」
そして15分後、休憩。すると理沙、弓狩監督からハンドルリムをグイッと押されて。
そして尚哉からボールをパスされて。ドリブルをしながらゴールの近くまで。
そしてシュート。
それを見ていた2階の3人、
「うそっ。」
そのシュートに部員たち、
「や~~り~~。」
「はははは。」
「入った~~。」
「ナイス。」
そして全員が、
「イェ~~イ。」
涼香たち女子は両手を叩いて。
弓狩、腕組みをしながら、
「ふふふ。」

信じて…良かった。 vol.170. 「菅田将輝は、バスケ部にいるから…、菅田将輝、なの。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
