理沙、母親に、ニッコリと、
「ありがとう~~。」
和奏、
「うん。」
そして理沙、寝室に戻ろうと車椅子を反転。
その時、和奏のスマホに着電。
和奏、画面を見ると、八倉先生の文字。和奏、
「ふん…???八倉先生…。」
蒼介、
「おぅ。」
その声に理沙も首を捻り…。
和奏、スマホに、
「はい、瑞樹です。お世話様です。」
スマホの向こう、
「あっ、名城の八倉です~~。お世話様です~~。」
和奏、
「あ、はい~~。」
スマホから聞こえる一樹の声、
「あの、瑞樹さん。例のオンラインの件ですけど…。」
「あ~~。はいはい。」
和奏、スマホを右手で押さえて、蒼介に、
「オンライン。」
蒼介、
「おぅ。」
和奏、またスマホを耳に、
「あっ、はい。」
遠くから、スマホを通して、「お疲れ~~。」の声が聞こえる。
一樹、
「あっ、すみません。あの、職員会議で…、決まったのですが…。」
和奏、
「あ~~、はい。わざわざすみません。」
数日前、栞奈から提案された理沙の学校の授業のオンライン。
次の日に和奏が、担任の八倉に電話で相談したのであった。
一樹はすぐさま校長の坂崎に…。その後、職員会議に掛けるとの事だったのだ。
一樹、電話越しに、
「オンライン、職員会議で承認されました。OKです。」
その声に和奏、
「へっ!!!あっ、はははは。ほんとですか~~。」
そんな妻の表情に蒼介、ニッコリと、
「ん~~???」
和奏、夫に向かって、笑顔で、右手親指と人差し指でOK。
蒼介、
「おっ。や~~るね~~。」
和奏、スマホ越しにお辞儀をしながら…、
「ありがとうございます。」
一樹、電話越しに、
「えぇ。良かったです。かかかか、何と、教師陣、全員一致で…。みんな…手を上げてくれて…。かかかか。」
和奏、その声に、またお辞儀をして、
「ありがとうございます。」
そして和奏、
「じゃあ~~。こちらも…、オンラインの…準備を…。パソコンも…準備しないと…。」
…の、その時、一樹、
「あ~~~。その…パソコンの件なんですけど…、瑞樹さん。」
和奏、
「あ、はい。」
目をパチクリと…。
一樹、ニッコリと…、
「パソコンの方は…学校からの貸与、と、なります。」
和奏、一瞬、
「へっ…???」
一樹、
「授業のためですから、瑞樹さんの方で、パソコンを準備する必要はありません。こちらの方で、全て準備させていただきます。」
和奏、その声に、
「あっ、いや…。そんな…。え~~~。先生…、よろしいんですか~~。」
一樹、電話越しに、
「はい。お任せください。パソコンの方は、他の教師からも貸与が当然と言う声が出て、一同一致。…と言う訳で~~。明後日、セッティングしたいのですが…、構いませんか…???」
和奏、その話に、
「あ…、明後日…???あ、あ~~。」
一樹、
「はい。…???」
和奏、
「実は…、理沙が…、明後日、鴻上の…。」
瞬間、一樹、
「あ~~~。バスケ~~。」
「えぇ~~。」
「かかか、そうですか~~。…と、言う事は~~。瑞樹さんが…よろしいときに…、伺わせていただくと…。」
そして…。
通話を切った妻に蒼介、
「八倉先生、何だって…???」
和奏、ニッコリと、
「オンラインのパソコン、学校の方で準備してくれるから、こっちで準備する必要はない。ですって~~。職員会議で決まったらしい~~。」
「へぇ~~。」
理沙も車椅子で、
「おかあさん。」
和奏、
「理沙、理沙、学校、オンライン、オッケイだって。」
瞬間、理沙、
「やった~~。」
「…で、八倉先生、3日後には、ウチに来て、準備してくれるって~~。」
その話に理沙、両手を上げて、
「わっほぅ~~。」
蒼介、
「そっか~~。しばらくは休学させてもらって。そして、これからはなんとか、オンラインで授業。うん、いいねぇ~~。」
理沙、
「うん。」
栞奈、バイト先から帰って、
「へぇ~~。オンライン、OKになったんだ~~。」
和奏、
「うん。これも、お姉ぇが、提案してくれた御蔭。ありがとね~~。」
栞奈、
「へっへっへ~~。まっ、私、理沙には車椅子押すくらいしかできないから…。これくらいは…。ねぇ~~。」
下唇をビロンと理沙に。
理沙、
「ふふ。ありがと。」

信じて…良かった。 vol.069. 和奏のスマホに着電。
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