麗亜、理沙を見て、
「理沙お姉ちゃん、車椅子〜〜。あはっ。」
ニッコリと。
すぐさま須美、
「うん。ようやく。」
そして理沙を見て、
「ねっ。理沙さん。」
「…で、みんな来てくれたから、なんとか…車椅子にって…。」
春風、そして、
「ささ、理沙さん。」
理沙、そんな浜崎看護師に、
「浜崎さん。あ。あ〜〜、はい〜〜。」
理沙、
「菅田…麗亜ちゃんと…、菅田将輝君。」
麗亜、
「麗亜です。こんにちは〜〜。」
麻理絵、
「うんうん。こんにちは〜〜。」
そして麻理絵、
「石嶺麻理絵(いしみねまりえ)です。」
そして隣の芙美、
「あっ、私、真城芙美(ましろふみ)って言うの。」
すると、麻理絵の右隣りの雅美、
「あ、あ。私…。矢部雅美(やべまさみ)です。はは。」
そして頭を掻いて。
「えっ…???えぇぇぇぇぇ。あっ。あぁ。」
右左見て杏美、
「あ〜〜。じゃ。私…???」
自分に指差して。
みながコクリと。
「あぁ。私は…。水森杏美(あずみ)…と、申します。」
そして杏美、頭の中で、
「…何々…、めちゃくちゃかっこいいじゃんよ〜〜。」
理沙、左上に頭を捩じって、
「アズ、何、そんな緊張してんのよ。」
その声に杏美、
「あっ、いや。いやいやいや。…そんな…、緊張なんて…、してないけど…。」
春風、将輝に、
「将輝君、ありがとうね。」
将輝、
「えっ…???」
「将輝君の御蔭なの、理沙さん、こうやって車椅子に乗る決心したの。」
「えっ…???僕の御蔭って…???」
「ほら。将輝君が理沙さんにあげた本。」
その声に将輝、
「あっ。」
「あの本の御蔭で、理沙さん、前に進もうって…。」
その瞬間、麗亜、
「わぁ。」
そして兄を見て、
「お兄ちゃん、良かった~~。」
将輝、
「あ、あ~~。」
春風、
「私たち、看護師だと、あそこまでは…、なかなか…。だから…、私たち、看護師からも、感謝なの。」
仏頂面の将輝、けれども、何とか照れ臭そうな顔をして、
「…そ、そんな…、感謝なんて…。」
そんな兄を見て麗亜、
「くく、お兄ちゃん、照れてる。」
そんな麗亜に将輝、
「バカ。照れてなんか…ねぇよ。」
麗亜、途端に舌をチロリと…。
麻理絵、
「あっ、私たちからも。」
それぞれの顔を見て…。
芙美も、
「うんうん。」
雅美、
「そうだよ、そうだよ。何か…切っ掛けになるような…。」
杏美、理沙の両肩に両手を…、
「うんうん。だよね~~。ありがとう。」
女子4人からいきなり声を掛けられて増々照れ臭くなって、
顔を赤らませる将輝、今度は頭まで掻いて、
「そ…、そんな…、ありがとうなんて…。」
「ぷぷぷ。増々お兄ちゃん、赤くなって~~。」
ニコニコと笑う麗亜。
そんな妹に将輝、
「うるせぃ。」
春風、
「でね、将輝君。ここで、もう一つ、ありがとうがあるんだ。」
その看護師の声に将輝、
「えっ…???」
「理沙さん、車椅子バスケ、やってみようかって。」
その声に目を見開いての将輝、
「えっ…???」
麗亜、
「わぁ、凄~~い。」
麻理絵も芙美も雅美も杏美もコクリと頷いて。
将輝、理沙の顔を見て、
「おま…。」
理沙、そんな将輝に口を尖らせて…。
将輝、
「車椅子…バスケって…。」
そこまで言って将輝、一拍置いて、
「そっかぁ~~。」
少し安心したような顔で…、けれどもすぐに、理沙からわずかに目を逸らすように、
「出来んのかよ。」
その声に理沙、
「失礼ね~~。人が折角やる気になっているのに~~。あんたが…あの本くれて…。」
そして理沙、みんなを見て、
「あの本、私だけじゃなくて、ここにいるみんなだって、凄い凄いって見てくれたんだからね~~。」
その声に将輝、
「えっ…???」
理沙以外、みな頷いて…。
杏美、
「うんうん。」
麻理絵、
「インパクト、あったわ~~。」
雅美、
「どうやってあぁいう本。」
芙美も、
「ねぇ~。」
3人を見ながら…。
将輝、また照れ臭そうに、
「…そ、それは…。あ…のぉ…。」
春風、
「まっ、そういう訳だから…。理沙さん、疲れない…???いきなり車椅子乗って…、感覚…ないのに…。」
理沙、
「あっ。」
「まだまだ、これからも車椅子…、乗れるわけだから…。コンスタンスに…。」
「あっ、はい。」
須美、
「じゃ、そろそろ…。」
麻理絵、
「あ、はい。みんな、戻ろうっか。」
その声にそれぞれ頷く。

信じて…良かった。 vol.030. 麗亜、理沙を見て、「理沙お姉ちゃん、車椅子〜〜。」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
