一瞬、薫子、小鼻がキュンときて、目頭がわずかに熱く…。
けれどもそれを引っ込めて…。…そして、僅かに小鼻を啜る…。
そんな仕草が自然に…。
薫子、体を少し揺らして、
「へ、え~~。」
薫子、必然的に以前、茉祐子が自分の夢と同じ夢を見たというのを思い出し、
「そっか~~。…茉祐子ちゃん、霧島さんを~~。」
唇を絞って、笑顔で凛久を見て…。
そんな薫子を見て凛久、何かしら困ったような顔をして、
「先生…。」
薫子、
「…ん…???…どうしたの~~。茉祐子が…、霧島さん…好きなんだったら…。」
そこまで言って薫子、自然に頭を下げて、
「茉祐子ちゃんの事、よろしくお願いします。」
その声に凛久、また困ったように…、
「先生…。」
数秒…お互い、沈黙。
そしてやがて薫子、
「うん…???」
そして薫子、顔を上げて、右手で髪を掻き上げて、
「そっか~~。」
そして、
「ふふ。昨日ね…。」
凛久を見て。
凛久、
「はい。」
「茉祐子ちゃん、ほら、六条さんの家に行って。」
「えぇ…。なんだか…、従妹さんと一緒だったとか…。」
「うん。…で、帰って来て…。そしたら、またすぐに出掛けるって…。友達と会うって…。」
凛久、
「……。」
「私は…てっきり…、千晶ちゃんと会うんだとばかり思ってたら…。」
「千晶ちゃんって、あの…、渡会千晶さん…。」
「うん。…けど…、茉祐子ちゃんからすると、友達…って言ったら、千晶ちゃんじゃないのよ…。千晶ちゃん以外の他の人~~。…もし…千晶ちゃんだったら、必ずライチ~と会ってくる~~って、言うから…。」
黙って聞いている凛久。
そしてまた、
「そっか~~。」
少し、体を楽にして…。
実際、凛久からその事を聞いた瞬間に薫子、急に気持ちが楽になっていた。
「あらためて、霧島さん。茉祐子、お願いします。大切にして…。私には、宝物のような…子…だから…。」
その声を聞いて凛久、少し黙って…。
そんな凛久を見て薫子、
「うん…???」
そして…だんまりから…、ようやく…、凛久、
「先生…。」
「うん。」
「茉祐子さん…。僕…。…うん。今の…、正直な気持ち…。」
「うん。」
何かしら、困ったような顔で、
「守って…あげたいって…。感じで…、思ってます…。」
その声に薫子、
「…???…うん…???…守って…あげたい…???」
凛久、頭をコクリと…。
薫子、目をパチクリと…、
「それ…って…???…どういう…???」
「僕自身…。ん~~。」
凛久、頭を傾げて…、
「環境が変わり過ぎて…、男性社会から…、いきなり、女性社会…。」
「ふん。」
「正直言って、仕事が先行で…、なんか…、まだ…、女性と…何かしらの…感情と言うのが…、体が…。」
その声に思わず薫子目をパチクリ。そして半ば口を開けて…。
そして、瞬間、
「ぷっ。くく。霧島~~。凛久~~。かかかか。」
途端に凛久、
「はっ…???…はい…???」
薫子、急にニコニコとして、
「かっかかかか。」
「先生…???」
「な~~に考えてんだか~~。かかかか。」
凛久、
「いやいやいやいや。」
薫子、自然に凛久をからかう様な顔をして、
「か~~っわいい~~。」
「はっ…???」
すると薫子、
「霧島凛久~~。」
「はい。」
「やれやれやれ…。霧島凛久と言う人間が…、これほどまでに、初心とは…。思わなかった…。」
その声に凛久、薫子に、
「はい…???」
薫子、いきなり意気込んで、口をへの字にして、
「顔に似合わない。」
凛久、右目を歪ませて、
「は…ぁ…???」
そして薫子、今度は体をシャキッとさせて、
「はいはい。しっかりと食べて~~。食べたら、帰るよ~~。」
そんな薫子の声に凛久、
「えっ…???はっ…???」
薫子、
「はいはい。食べよ、食べよ。何…、ビール、お代わりして、まだ…そんな…。はいはい。飲んで、飲んで。」
そんな調子の薫子に凛久、頭を傾げて…。
駅までのふたり…。特には何も喋らず…。
けれども薫子、凛久の左手を占領して…。
凛久、
「先生…。」
そんな凛久を見上げるように薫子、
「うん…???…かっこいい男性と一緒だと…、かかかか。しあわせ~~。」
凛久、
「先生…、酔ってます…???」
「な~~訳、あるか~~ぃ。かかかかか。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.200. 一瞬、薫子、小鼻がキュンときて、目頭がわずかに熱く…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
