侑里のその声に凛久、茉祐子に笑顔でコクリと。
「うん。」
茉祐子、財布を開けようとして、
「でも…。」
侑里、
「私たちが無理にお願いしてるのに…。…だから…、ね。」
茉祐子、そんな有里に、
「あっ、はい。分かりました。ありがとうございます。」
そしてバッグを持って椅子から立ち上がり、
「じゃ、ごちそうさまでした~~。おやすみなさ~~い。」
ふたりに手を振って。
また階段を…。
その後、階下から聞こえる、
「ありがとうございました~~。」
の、声。
凛久、侑里、コーヒーを一口。そしてお互いに、
「ふぅ~~。」
凛久、侑里の顔を見て、
「羽田さん。」
そして丁寧にお辞儀。
侑里、口を尖らせて、そしてニッコリと。
「ふん。ミッション、コンプリート。」
「ですね。」
茉祐子、店の玄関を出て、途端に、ニッコリと、
「わはっ。や~~った~~~。イェイ。霧島さんの彼女役~~~。シシシシ。」
一瞬、脚がスキップになって…。けれども…、
「おっと…。」
そして店の2階ではまだ…。
侑里、
「くくくく。この借りは…高いわよ~~。」
凛久、眉を上下に…、
「臨むところ…。ニッ。」
その後、深夜に近い時間帯に凛久から茉祐子にライン。
「今回は…、ありがとうございます。」
茉祐子、ベッド上、
「わぁ、霧島さんからライン来た~~。」
そして、
「いいえ。何はともあれ、よろしくです。」
茉祐子からのラインを見て凛久、
「うん。さてと…。」
そして日曜日、凛久、侑里から薦められたカフェに前日に七星に電話で連絡して…。
お昼前。先に凛久が店に。
そして5分遅れで七星が店に。
七星、テーブルに近づいて、
「すみません。」
頭をペコリと…。
凛久、左手を振って、
「いえいえ…。僕の方こそ…。全然連絡できないでいて…。」
そう言いながら席を進める凛久。
七星、ペコリとお辞儀をして、
「失礼します。」
ヘアスタイルは…、どちらかと言えば、ボブヘア。
半袖でシワ加工のロングワンピースを着ている。
今は座ってしまって、下までは分からないが、前ボタンが上から下まで。
そして、ウエストでベルトをしている。胸元はピンタック。
七星、椅子に座って、通りを見るように、
「天気が良くって良かった。」
その声に凛久、頷きながら、
「えぇ…、うん。良かった。」
凛久は、まだ飲み物をオーダーしてない。
七星がしっかりとした口調で、
「あっ、霧島さん、お飲み物…???」
凛久、
「あぁ~~。僕は…まだ…。」
すると七星、自らメニューを手に、
「何…しよぅっかな~~。」
メニューを見ながら、
「ん~~。私…、メロンソーダ。」
そして凛久に、
「霧島さん、何、なさいます…???」
滑舌が良い。
凛久、
「あ~~。僕は…、アイスコーヒーで…。」
七星、
「うん。はい。」
そしてクルリと回りを見回して、
「すみませ~~ん。」
はっきりとした口調で…。
ウェイトレスが近づいてくる。そして七星、
「クリームソーダとアイスコーヒー、お願いします。」
凛久、瞬間、頭の中で、
「…うそだろ…。なぜ、こういう人に、付き合う男性がいない…。…声…。いいわ~~。」
けれども凛久、
「…って、この前…、この声って…。」
凛久、
「あの…。」
七星、
「わ~~。めちゃくちゃ可愛い。これ…。」
「へっ…???」
七星、メニューを閉じて、裏の隅に描かれている犬のエンボス加工に、
「へぇ~~。こういうのも…あるんだ~~。」
そしてメニューをメニュー立てに。
七星、ゆっくりと右左…見回して、今度はテラス席を見て、凛久に、
「素敵なお店ですよね~~。」
凛久、
「えっ…???え~~。」
七星、左を見ながら、
「霧島さん、素敵なお店…、知ってるんですね~~。」
「あっ、いや…。いやいや。ここは…なんて言うか…。あの…。同じ…編集部の…。羽田さんから教えもらって。」
七星、凛久の顔を見てキョトンとして、
「羽田さん…???」
けれども、
「あぁ~~。うん。はいはい。以前に…。ん~~。2週間ほど前だったかな…。」
凛久、
「うん…???」
「羽田さんが総務に来て、私に何だか、頼み事って…。それも、プライベートで…。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.151. 「ふん。ミッション、コンプリート。」
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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
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