侑里、
「成宮さん…、あなた…。付き合っている男性…、いる…???」
その声に凛久、瞬間右目を歪めて、そして頭の中で、
「…いきなりかよ。…って、言うか…。」
羽田のその声に茉祐子、
「はっ…???」
そして、すぐさま顔は羽田の方を向いても、目は…自然に凛久の…、チラリと…。
「羽田…さん…???」
侑里、
「ん~~。…かかかか。ごめん。ストレートだったよね~~。」
茉祐子、また凛久の顔にチラリと視線を…。
「あ…。あ~~。」
そして…顔を傾げて、
「…はい…???」
侑里、そんな茉祐子に再度、
「成宮さん…、付き合っている…男性…いる…???…って、聞いたん…だけど~~。」
チョコンと顔を傾げて…。
茉祐子、目をパチクリとさせながら…、
「えっ…???…えっ…???」
侑里、
「もしかして…、付き合っていない…ので…あれば~~…。」
茉祐子、
「あ…、はぁ……ぁ…???」
瞬間、侑里、頭を下げて、
「ごめんなさい。」
途端に茉祐子、
「えっ…???え~~~???…は、羽田…さん…???」
すかさず侑里、茉祐子の前で、両手を合わせて…。
それを見ていた凛久、いきなり、
「は、羽田さん、そんな…。そこま…。あっ、あ~~。」
侑里、そんな凛久に、
「だ~~って~~。霧島く~~ん。ここまでやんないと~~。」
茉祐子、キョトンとしながら、
「あっ、あのぉ~~。」
そして侑里、今度は体をシャキーンとさせて、
「成宮さん。」
丁寧にお辞儀をして、
「霧島君の…、彼女になってくれませんか。その…。ふりで…良いんです。ふりで…。」
その途端凛久、右目を瞑って、
「…ど、どストライクだわ、こりゃ。」
茉祐子、その有里の声に、
「えっ…???あっ…。へっ…???…はい…???」
そして侑里、また体の前で両手を合わせて。
「お願い。」
茉祐子、全く状況が呑み込めない。
「あ、あのぉ~~。」
侑里、そのまま、
「ふぅ~~。まずは、ひと段落。」
凛久は口を尖らせて…。
茉祐子、再び、
「あのぉ~~。」
侑里、そんな茉祐子にニッコリと。
「ねぇ~~。かかかか。いきなり、彼女になってください。ふりで、良いから。…な~~んて言われたって。ねぇ~~。困っちゃうわよね~~。…ってか、びっくりだよね~~。」
凛久、茉祐子に申し訳ないような顔で…。
茉祐子、左頬に手を当てて、
「状況が~~…。」
そして顔を傾げて。
侑里、
「そう。その通り。全く状況が呑み込めない。当然。」
「は、はぁ……。」
侑里、茉祐子に、
「つまりは。」
茉祐子、侑里と凛久の顔を見ながら…。
「こういう事。」
そして侑里、事情を詳しく茉祐子に話す。
侑里の話を聞きながら、凛久を見て、
「えっ…???」
そして、
「へぇ~~。」
侑里、
「…でぇ~~。」
茉祐子、
「ふ~~ん。…えっ…???…で…、私っ…???」
瞬間、侑里も凛久も同時に頷く。
茉祐子、
「あっ、あ~~~。ははははは。」
咄嗟に侑里、茉祐子の顔に、
「どお…???」
茉祐子、
「ん~~~???」
侑里、
「ふりだよ、ふり…。…まさか…、こっちから…、本気で好きになれ…なんて…。」
その瞬間、侑里、
「あっ。ごめん…。私…。」
けれども茉祐子、
「ん~~~。」
侑里、頭の中で、
「…えっ…???」
そして茉祐子、
「分かりました。」
侑里、
「えっ…???」
凛久、顔の表情が変わり…。
茉祐子、
「ふりで…良いんですよね、ふりで…。」
侑里、
「え…ぇ…。うんうんうん。ふりで…。うん。」
凛久、茉祐子を見てニッコリと…。
ホッとしたような表情で侑里、
「ありがとう~~~。うん。うんうんうん。」
そして、
「霧島君。」
凛久の顔を見て。
凛久、
「えぇ…。」
満面の笑顔で…。
「ひゃ~~。どうなることかと…思った~~。はははは。」
後ろ髪を撫でながら…。
茉祐子、ニッコリとして凛久を見て、
「いえ…。お願いします。」
凛久、
「あ、いえ。こちらこそ…。」
その時、侑里、頭の中で、
「…えっ…???…お願いします…???…って…。」
凛久、茉祐子に、
「ごめんね、成宮さん。こんなことでお呼びたてして…。」
瞬間、茉祐子、
「…成宮さん…。あっ、そっか…。」
侑里も、
「うんうんうん。ごめん。ごめんなさいね。」
茉祐子、
「いえいえ。…じゃ、私…。」
そしてバッグから財布を出して…。
侑里、
「あっ、それは…、良いよ。私たちが…。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.150. 「成宮さん…、あなた…。付き合っている男性…、いる…???」
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庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
