「もぅ~~。そこが…残念なんだよね~~。」
不貞腐れたような感じの千晶。
そんな千晶を見ながら茉祐子、困ったような顔をして、千晶の頭を撫でながら、
「はいはい。頑張ってみま~~す。」
途端に千晶、
「ほんと…???キャハ。」
いきなり茉祐子を抱き締める。
「いやいやいや。ライチ~~。」
「だ~~って、そうなれば~~。一緒にダブルデート、できんじゃ~~ん。かかかか。」
茉祐子、
「はぁ~~あ…???」
会社に戻っての千晶、茉祐子、
椅子に座って、なんともがっくりしているような和歌葉を見て、
「どしたの…???…和歌葉…???」
隣の巴が、
「さっきから…内線で…。それが終わったかと思ったら、いきなりこの状態。」
両肩をチョコンと上下に…。
茉祐子、
「和歌葉~~???」
すると和歌葉、椅子の背もたれにガクッと背中を…。
椅子がわずかに揺れる。
「やられた…。」
巴と茉祐子、
「は…あ…???」
「文歌のやつ~~。」
「文歌って…、あの…経理部の…???和歌葉と同期の…???」
巴。
和歌葉、言葉なく頭だけカックン。
「…で、何が…やられた…って…???」
「あんのヤツ~~。私に内緒で、友達と一緒に、合コンやったんだって…。」
巴、目をパチっと。
「わおっ。なんで、なんで~~???」
「知らないよ~~。文歌の大学の同期からの誘いだって言ってた。私も文歌の大学の同期は知らないし~~。」
巴、顔をくしゃりと。
「あっ、そっか~~。」
「で…、文歌のヤツ…。彼氏…、ゲットした~~って…。」
その瞬間、千晶と茉祐子、そして巴、
「うそ――――――――っ!!!」
巴、体をグラリと、
「あ~~~んもぅ~~。…で、で…。相手の男子~~???」
その巴の声に和歌葉、今度は椅子から体を起こして、机に左肘を…。
そして左手で頭を掻いて、
「それを聞いて…、この通り、ガックリ…。」
3人、
「えっ…???」
和歌葉、右手で3人を手招き。
3人が和歌葉に…。
和歌葉、
「………。」
途端に3人、
「え゛――――――――っ!!!」
千晶、
「まじで…???」
茉祐子、
「うっそっ!!!」
巴、
「有り得ないでしょ。」
和歌葉、頭を抱えて、
「もぅ~~~。なんでよ~~。」
いきなり千晶、茉祐子、巴、瑛輔の方を凝視。
その視線に気が付いた瑛輔。
「えっ…???えぇぇぇぇぇ…???」
瞬間、3人、思わず腕組みして…。
瑛輔、首を傾げて、
「僕が…、何か…???」
困ったような顔をして…。
そして、ドアを開けて勇吾が…。
そんな勇吾を見つめる3人。
勇吾、
「ふぅ~~。」
席に就いて、
「さてっと…。」
瑛輔、
「先輩、先輩。」
勇吾、
「うん…???」
「さっきから…、茉祐子さんたち…3人…、こっちを…???…僕…、何にもしてないんですけど…???」
その声に勇吾、
「あん…???」
すぐさま千晶達を見て…。そして今度は首を傾げて、
「瑛輔…、おま…、何もしてないんだろ…???」
瑛輔、
「はい。」
「んじゃ、気にする事…ねぇよ。」
千晶と茉祐子、巴の後ろを凛花、
「はい。千晶~、茉祐子~、お疲れ~~。」
2人、
「あっ、お疲れ様です~~、戻りました~~。」
本部長室からは迅が、書類を見ながら、そして凛花に、
「おっと凛花。」
凛花、
「あっ、はい。」
千晶、茉祐子、巴、静かに椅子に座る。
和歌葉、腕組みをして、
「まさかね~~。文歌…、相手が…、勇吾だったとは…???」
「…っというか、勇吾って、文歌の事…知らない…???」
巴。
千晶、
「な~~訳…、ない…。…と、思うけど…。」
茉祐子は茉祐子で、首だけ縦に、
「……。」
和歌葉、
「あ~~~。ショック~~~。」
ドアが開いて、和沙と結月、
「戻りました~~。お疲れ様で~~す。」
そのすぐ次に本部長室から愛耶乃、
「あ~~迅、それから…夕方…、私…、会食入ってるから…。後の事、お願い。」
迅、
「あっ、はい。…で…???」
「うん。鳳出版の社長と、私。それから…TBAの局次長と…。」
迅、
「あ~~、はい。了解で~~す。」
その愛耶乃の声に茉祐子、
「えっ…???…鳳出版…。それに…、TBA…???」
千晶、
「ふん…???どうした…マユ~~???」
茉祐子、千晶に、
「あ~~。ううん。なんでもない。うん。ははは。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.48. 「一緒にダブルデート、できんじゃ~~ん。」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。