「けど…、なんなんだろ…、勇吾のあの…サービス旺盛さ…???…好きな女でも…できたか…???」
顎に人差し指で茉祐子。
その瞬間、薫子、
「お~~っと~~。茉祐子ちゃん。勇吾君から先…越されるな~~。」
にっこりと…。
途端に茉祐子、両手を前に、
「いやいやいやいや。まだまだ、私、その気ないから…。」
薫子、
「え~~~???そんな風にしてると…、すぐに30になっちゃうよ~~。」
そして、
「私は…、茉祐子ちゃんに、素敵なお婿さん…できて欲しいなぁ~~って、思っているんだけど~~。」
茉祐子、
「そ~~んな事言ったって~~。私は~、まだまだ、おかあさん、独占していたいんだな~~。」
その声に薫子、
「あらあら、これは、また…、嬉しい事…言ってくれます事~~、かかかか。」
けれども、一瞬、顔を歪めて薫子、
「…って言うか、ほんとに今…、誰もいないの…???」
茉祐子、思わず、顔をくしゃりと…、
「私…???」
脳裏を過った顔がひとつ。そして両目を左から右に…。
「いな…い…、よねぇ~。うん。」
一拍置いて、
「うん。いない、いない。」
その茉祐子の表情に薫子、
「あ~~れ~~。なに、そのリアクション。かかかか。」
茉祐子、口を尖らせて、
「もぅ~~。おかあさ~~ん。」
薫子、
「かかかかか。ごめん、ごめん。…けど…、気になるね~~勇吾君。」
そして、瞬間、
「ぷっ。まっ、真純さんに訊いても…、分かる訳…ないかぁ~~。かかかか。」
その声に茉祐子、
「はあ~~???有り得ないでしょ。かかかか。それこそ…。」
「だ~~よね~~。あっ、何か…食べる…???…私も…、ジムの帰りに知り合いに会って、一緒に食事済ませてるけど…。何か…作ろうっか。」
茉祐子、
「あ~~。いい、いい。大丈夫。うん。完璧に、満腹状態。…どっちかって言うと、疲れたよ~~。クレンジング・バームの売り上げ絶好調で、盛り上げられっぱなし。」
「あららら。へぇ~~。」
「やっぱり…、霧島さん…、凄いよ。記事の切り口が凄いよ、ほんと…。」
そんな茉祐子に薫子、
「ふふん。そうみたいね~~。…そして、羽田さんにも…お礼の限り。」
茉祐子、
「うんうんうん。そうだよね~~。」
帰宅した勇吾、ルンルン気分で冷蔵庫から缶ビールを取り出し、
そのままキッチンの椅子に。そしてスマホをポケットから…。
真純、お風呂上りに、
「あら、勇吾、帰ってたの~~。」
その声に、
「あ~~うん。」
「何、珍しいじゃない、すぐに2階に上がるのに…。」
勇吾、
「え~~???」
スマホを見ながら…。
「何々…???なんか…あった…???…あんた…???」
勇吾、
「え~~???なんにもねぇよ。」
とは言うものの、何かしら…顔はにやけている。
茉祐子、一緒に歩いている千晶に、
「ここ、ここ。」
千晶、
「うん。行こか。」
クレンジング・バーム、サラサの販売力トップの某デパートの化粧品売り場である。
そしてふたりともに、ショップに足を踏み入れた途端に…、茉祐子、
「わっ。」
ある人物が茉祐子と千晶の目的の場所に…。
そして、
「霧島さ~~ん。羽田さ~~ん。」
最初に侑里が後ろを振り向いて、
「わぁ~~。」
次に凛久が、
「お~~っと~~。かかかか。」
茉祐子、
「こんにちは~~。」
千晶も、
「お世話様です~~。」
侑里、
「はははは。」
凛久、にっこりと、
「ども。」
侑里、にっこりと、
「もしかして…おふたり~~???」
茉祐子、
「羽田さんも、霧島さんも…。もしかして~~。」
凛久、
「はははは、…のようですね~~。」
市場調査である。確かに数字上でも売れてはいるが、
現場の生の声も聴きたいのである。
店員も笑顔で4人に対応してくれる。
そして侑里、
「もし…時間…あれば、上でお茶でも…。」
千晶、
「はいはい。喜んで~~。」
茉祐子も、
「ありがとうございます。」
お茶を飲みながら侑里、千晶に、
「ふ~~ん。茉祐子ちゃんと渡会さん…、エクレール、同期なんだぁ~~。」
千晶、
「はい。ふたりとも、入社して5年目になります。」
凛久、
「へぇ~~。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.44. 「…好きな女でも…できたか…???」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。