「不思議だよ~~。」
奈都美。
「こういう事って…あるのかな~~。」
剛輔、
「ふ~~ん。」
「でよ、でよ。これで尾田君からいい匂い…、分かったの3人目。」
朋代、剛輔、
「3人目…???」
奈都美、
「ほら、ドーナッツ事件。」
朋代、剛輔、
「あ~~。ホッチキスの針。」
「うんうん。あの時の…、子供たち…。2人も。お兄ちゃん、いい匂いするねって…。」
剛輔、
「ふ~~ん。」
奈都美、
「そして、今日行った、スーパーの…。」
「店長、柴咲さん…???」
朋代。
「うん。」
「う~~ん。こればっかりは…、全く分かんないよね~~。」
朋代。
「尾田ちゃん、何もコロンも、付けてないんでしょ。」
「うん。」
美玖、腕組みしながら、
「お洗濯に、柔軟剤って言うんなら…。」
奈都美、
「…けど、それなら、私だけじゃなく、極端な話し、誰にだって…。」
美玖、コクリと、
「な~~んだよね~~。」
剛輔、
「…って~~事は~~。」
そんな剛輔に同じく反応する朋代。
「あっ、トモさんも…???」
朋代、
「うんうんうん。」
ふたり同時に、奈都美を見て、
「選ばれし…者~~。」
美玖が、
「くくくくく。」
奈都美、
「はあ~~~あ~???」
必然的に左肘がカウンターに。そして左手で前に傾い前髪を手すきのように…。
泣きたいような声で、
「な~~んでよ~~。」
剛輔、可笑しそうに、
「おぃおぃおぃおぃ。そんな…がっかりすることでもねぇだろ…。」
朋代、
「かっかかかか。」
奈都美、
「もぅ~~~。」
ベッドで奈都美、
「おやおや。ふたりとも、彼氏とディナーですか~~。」
木綿子と葉月、どちらも彼氏からディナーに誘われて、
彼と一緒のところを奈都美にラインで送ってきたのである。
「はいはい。ありがと。」
そしてそんなふたりの画像を見ながら、
こちらも自分と翔との一緒の画像を吸スワイプしながら、
「ふふん。」
その時、伸永の歓迎会で撮った写真。
何故かしら一瞬気に留めて見入ってしまう奈都美。
写真、左から木綿子、そして奈都美、伸永、葉月。
3人は笑っているのだが、伸永の顔だけは、なぜかしら口を尖らせて、目をキョトンと。
奈都美、
「なんて顔…してんだか~~。かかかか。」
数枚に亘り、その時の画像。
「かっかかかか。おっかしぃ~~。」
何故か翔と一緒の写真よりも、時間を掛けて見入っている奈都美。
「なんで、こんな…惚けてるかな~~。くくくく。」
その時、いきなり着メロ。
「うわぁ~~。びっくりした~~。」
スワイプして、
「はい私~~。お疲れ~~。」
「おぅ~~。寝てたか~~。」
電話の相手は翔である。今日から大阪出張で、2泊である。
奈都美、
「んんんん。まだ~~。剛ちゃんのとこから帰ったばかりだから。これからお風呂入って寝る~~。そっちは~~???」
「あぁ。まっ、いつもの通り。何とか、順調~~。」
「何よ、いつも通り、何とか順調って~~。変な日本語~~。」
「これからもう一件。…かかか。断れなくってね~~。」
「…でしょうね~~。韮崎(にらさき)さん、奥さん共々、お酒、強いから。あ~~、翔~~。奥さん、気を付けてよ~~。絡むからね~~。誰彼なくキスしちゃうから~~。」
その声に翔、
「かっかかか。…だっけな~~。」
「ヤッさんなんて、思いっきり唇にキスされちゃったんだから~~。」
翔、スマホ越しに大笑いして、
「そうそう。覚えてる、覚えてる。分かった、分かった、気を付けるよ。うん。うんうん。」
「お~~い、幸村~~。いつまで電話してんだ~~。」
前を歩きながら、韮崎という男性。
「幸ちゃ~~ん。おいで、おいで~~。」
韮崎の妻である。
翔、
「あっ、じゃな。あっ、そうだ、尾田ちゃん、頼むな。」
そしてすぐに通話が切れる。
奈都美、
「大阪、賑わってるよな~~。」
そして、
「だから、なんで、尾田ちゃん、頼むな。よ~~。」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。