「ゆずから…衝撃事実…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ シャワーを浴びて翠。テーブルの前に座ってドライヤーで髪を…。

トイレから出てきて薫郎、
「あっ、みど、ライン入ってるみたい。」

翠、
「ふん…???あっ。ほんとだ。万…。」
髪を乾かしながら、画面をポン。
「…ん…???ゆずから…衝撃事実…。後日…。んんんん…???なんだ…???」
そして万美に、
「――なになに…???衝撃事実って…???」
ポン。

数秒後、
「――だから、衝撃事実。メールじゃ、無理!!!!!」

翠、そのメールに、
「はい…???」

薫郎、
「ん~~。どしたの…???」

翠、
「ん~~。いや…。何が何だか…???」

すぐに万美の履歴にポン。

部屋の中の万美、
「あっちゃ~~。やっぱり来たか~~。はい、私。」
翠、スマホの向こうで、
「何よ、何々。」
そして、小さな声で、
「…衝撃事実って…???」

万美、
「みど、そこにユッキいる…???」

翠、ベッドの上のユッキを見て、
「うん。」

万美、
「んじゃ、駄目。」

「え~~~~。」
そして立ち上がり、
「ちょっ、ちょっ…。」
いきなりトイレに向かって。ドアをバン。

薫郎、そんな翠を見て、
「はぁ~~~???」

トイレに腰掛けて、
「良しOK。何よ。」

万美、
「あ~~、みど…、今、トイレに隠れた。」

「ニッシッシッ。」
「あのね~~。夜、眠れなくなるよ~~。…ったく~~。後日って~~。」

翠、
「待てる訳ないでしょ。」

その声に万美、
「ん~~~。」
そして、
「まっ。だよね~~。私も尋も、飛香もびっくりしたんだから…。」

翠、
「はぁ~~???」

「あのね。声…出さないでよ。」
「うん。」

「ゆずの…初恋の人。」
「ゆずの初恋の人…???何…???それって…ユウマ…。」

「…と~~思うでしょ。」
「はい…???」

「ところが…。どっこい。実は、ゆずの初恋、ユッキなのっ!!!!」
「え――――――――――っ!!!!!わっ、ヤバッ。」

ベッドの上の薫郎、
「…ん???」
雑誌のページからトイレに顔を向けて、
「…どした~~みど~~。」

スマホの向こう万美、歯を噛み締めたような声、
「だから…。声…おっきくなるって~~~もぅ~~。ユッキに聞こえたら、どうすんのよっ!!!!」

翠、一気に、
「わわわわわわわ。分かった、分かった。うんうんうん。この先は…また…明日。うんうん。ごめん。」

「もぅ~~~。頼むよ~~。」

プツリと切れる通話。

翠、切れたスマホの画面を見て、
「うそでしょ。」
たった今、聞いたばかりの万美の声が、完璧に頭の中にインプットされて…。
「ゆずの初恋、ユッキなのっ!!!!」
まだトイレに座ったままの状態で、
「おぃおぃおぃおぃ。何がどうして、どうなった。ゆずの初恋って…、ユッキ…。」
ひと呼吸置いて、
「…んなの…、あり得ないでしょ。いつ、どこで、どうなって。」
トイレのドアをじ~~っと見つめながら…。
左手にスマホ。右手は頬に、右肘は右膝に。右手指で右頬をトントン、トントン。
「ん~~~。」

その内、
「お~~い。いつまでトイレ…入ってんの~~???そのまんまで、ベッド入ってくんなよな~~。」
薫郎の声。

翠、その声に、
「あっ。」

そしてトイレから出て翠、薫郎の顔を見て、
「あは。あははははははぁ~~。」

薫郎、変顔で、
「何、可笑しな笑い…してんだよ。」
そして見ていた雑誌をポ~~ンと、テーブルの上に投げて、
「寝るわ。」
ベッドの上で体を動かして、壁の方に向いて、
「お・や・す・み~~。」


翠、
「ふぁ~~い。」





 


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庄司紗千 海をこえて

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。