「仙台から帰ってきて、疲れているとは思うんですけど…。杉浦が戻ってきて……。」
スマホに翠。
珂帆、
「うんうん。うんうん。」
声を聞きながら珂帆、
「そう~なんだ~~。…ちょっと…、待っててくれる~~。今、洗濯物…干してて、部屋に行かないと、アパートの住所、分からないのよ。アパートの名前…。…ん~~。思い出せない。ごめんなさい。ちょっと、待っててくれる。折り返し…私の方から電話するから。」
翠、
「お願いします。…じゃ、一旦…電話切ります。」
そうして、電話を切った途端に、巽からライン。
「ユウマッ!!!…ヤッベ~~。昨日…、かあさん…。」
その時、
「かあさん…???」
巽のメール、
「……。3丁目、23番、エスベランサ402。…みど、頼む。」
すぐさまスマホの地図アプリで…。
「あっ。あった。ここだ。…って…事は~~。」
いきなり走り掛けようと、
「あっ。雅樂じぃ。私、ゆずのアパート…行ってみる。」
雅樂、
「おぅ。行ってやんな。」
絃、
「あっ、あ~~。あ~~。みど、私も~~。」
翠、
「うん。行こう。」
そしてスマホに着電。珂帆からである。
「もしもし、逢坂です。店長。」
珂帆、
「あっ、逢坂さん。アパートの名前、エスベランサ。……。3丁目、23番。403が巽君の部屋だから、その隣の部屋。」
大股で歩きながら翠、
「はい。分かりました。今、遊馬君から私にも連絡入って、場所、分かりました。これから向かいます。」
その声に珂帆、
「そう~~。うん。お願い。」
翠、道路を見て、
「ん~~タクシー…。でも…、混んじゃうと…。いっか、こっから駅まで歩いて5分。駅…4つ…。うんうん。ここも駅から近い。絃、電車で行こう。」
「うん。」
病室で巽、
「やれやれ…。ゆずのヤツ、昨日のかあさんの話…。なんだかな~~。キツ過ぎるって…。ふぅ~~。」
そして、窓を見て、
「…けど…。かかかか。…ったく…。みどにも…知られちまったなぁ~~。俺とゆずの部屋…。」
…と、そこまで考えが回って、
「…ん…???…なんで、ゆずが部屋で泣いてんのに…、俺のところに…メール…来るんだ…???…えっ…???へっ…???なんで…???」
その時、スマホのアラーム。
「お~~っと。」
スマホのデジタルを見て、そして壁の時計を見て、
「おし。動かすか~~。」
駅のホームで、電車を待つ1、2分で薫郎にメール。
すぐに返信、薫郎、
「―なんで…ゆず、泣いてる…???」
翠、
「―分かんない。」
「―けど…、ゆずのアパート。」
「―ルッポラ、店長に電話して。」
「―あ~~。なるほど。」
「―あっ、電車来た。」
「―うん。」
絃に、
「行こう。」
「うん。」
殆ど数人しかいない乗客。
「すご~~い。ガラ~~ン。」
絃。
「ふ~~ん。さすがに空いとるわ。3連休。そしてこの時間…。」
シートに座ってふたり。
「ねね。」
翠。
絃、
「うん…???」
「もしかして…、絃と一緒に電車乗ったの…初めてじゃない…???」
その声に絃、
「うん…???」
そして数秒…、
「かかかかか。ほ~~んとだ。うんうん。」
「病院来るときは…、雅樂じぃと、タクシーだったから…。」
絃、
「うんうんうん。」

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