別室で渚沙と今後の打ち合わせをする橙。たちまち時間は夕方に…。
フレバーを出る寸前に呉羽から連絡を受けた橙。
「手続きは今、進行中。取り合えず…ユッキが入院している病院の…出来るだけ近いホテル、押さえておいた、そこで、お願いできる、ゆず…???」
1時間前の呉羽。
橙、
「はい。分かりました。」
そしてそのホテルを検索して渚沙と…。
「うんうん。分かる。ここなら病院から、近いよ。」
「ありがとうございます。じゃ。」
「うん。送ってく。」
病室に着くなり、薫郎、
「おつかれ~~。阿川さん…、どうも~~。」
渚沙、
「木葉さん、お連れしました~~。宿泊先も…決まったようで…。」
薫郎、
「ふんふん、どこ…???」
橙、
「この病院の近く…。ユッキ…、お腹…減ったでしょ…。」
その声に薫郎、顔をくしゃりとさせて…、
「そのフレーズは…今、聞きたくないな~~。」
橙も困ったように、
「絶食だもんね~~。」
そして、
「あっ、渚沙さん、ありがとうございました。」
渚沙、
「ふん。私は…この辺で~~。お邪魔する訳には…いきませんから~~。かかかか。」
薫郎、渚沙に、
「えっ…???」
橙、そんな渚沙に、
「もぅ~~。そんなんじゃ…ありませんから~~。」
「じゃ、明日、朝…また連絡する。社長と専務にも了解もらってるし。」
「うん。」
薫郎、
「何…???」
「ユッキ、ここにいる間は…フレバーで過ごせって。…だから、渚沙さんのお手伝い。」
渚沙、
「助かる~~。うん~~。」
薫郎、
「へぇ~~。」
「じゃ、明日ね。」
橙、
「ありがとうございます。」
そして渚沙は帰って行った。
必然的に、ベッドの中の薫郎、そしてベッドの傍の椅子に橙。
多少はいろいろと話していたのだが…、
自然に薫郎の方が知らず知らずの内に眠りに着き、
そんな薫郎を黙って見ていながら、今度は自分が眠くなり…。
いつのまにか…、薫郎の寝ている布団の上に沿うように橙も…。
周りの患者、
「あららら、姉ちゃん、寝ちゃった……。」
「馬鹿野郎、起こすんじゃねぇぞ…。看護婦来るまでで、そのままさせてろ。」
「かかかか。」
「へ~~ぃ。」
そしていよいよ看護師、
「あ…、あの…、すみませんけど…。困ります。…お疲れのようですが…。」
その声に橙、ようやく起きて、
「わっ。」
口に手を当てて、
「すみません。ごめんなさい。」
そして立ち上がり、
「や~~っばっ。」
看護師、橙の顔を見て笑顔で、
「大丈夫ですか…???」
少しよろめきながら橙、
「あ~~。はい。」
その時、脚が躓きそうになって、
「おっと…。」
看護師、
「大丈……。」
橙の体を…。
「あっ、ごめんなさい。…、ちょっと眠っちゃって…。」
首を傾げて…。けれども歩こうとするが…、体が…。
看護師、
「あ~~~。ちょっと…、あなた…。」
結局は、床に倒れてしまった橙。
看護師、橙の額に手を…。そしてバイタルを…。
…やがて…、
「へっ…???」
目を覚ます橙。
「ここって…???」
腕時計を見ると、夜の8時20分。
「うそ。私…5時間も寝てた…???」
そしてベッドから起きて、部屋のドアを開けると…。
「あ~~。起きたね~~。大丈夫~~???」
橙、辺りをキョロキョロと見ながら、
「あ~~。はい。はい。あ…、あ~~。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。