万美の声に翠、ドキン。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 巽から、食品を受け取りながら飛香、
「やっちゃった。…余計な事…。」
舌をペロリと出して。

巽、
「ははははは。ドンマイ、ドンマイ。」
そう言いながら、いつもいるはずの橙と翠の席を見て、
「……。」

飛香、チラリと巽を見て、そして翠と橙の席を見て、
「ゆずとチーフ、いないね。」

巽、
「えっ…???あぁ~~。ははは。」
ドアを開けるまでの鼓動の高鳴りが、今はもう…収まっていた巽。思わず、
「ふぅ~~。」
息を吐く。

飛香、
「ん~~???どうしたの…???」

巽、
「あ~~いえ…。はい、これ、鑑さん…。」

「わっ、嬉しい~。名前…憶えてくれた~~ははは。」
「まぁ…、お客さまの…場合…、仕事…ですから。はい。」



ガラス張りのミーティング・ルーム。椅子に座った途端に翠、
「あれ…???」
そして腕時計を見て、
「あ~~ん、そんな時間~~。」

橙、翠に、
「はい…???」

翠、顎で橙に合図。

橙、後ろに振り向いて、巽を見つけて、
「あ~~。」

翠、巽に向かって、頭だけ、お辞儀加減に。
橙は左手を肩まで上げて振る。

翠、
「みんなに見つかるよ、ゆ~~ず。」

橙、翠に向き直って、
「あっ。はい。」
ペコリと頭を下げて…。

翠、巽の方を見て、
「終わったみたい。」
右手を肩の位置まで。そしてひらひらと。
「さて、ゆず。」

橙、
「はい。」

「コバちゃん、あなたに、フレバー、担当して欲しいって。」

その瞬間、橙、
「へっ…!!!!うそ。」

翠、クスリと笑って、
「なんでわたしがうそつかなきゃなんない…???」
にっこりと。

橙、
「えっ…!!!あっ。いや…。そんな…私…。」
何やら慌てて、焦点が合わない橙。

そんな橙を見て翠、
「かかかか。何、慌ててんのよ。」

「あっ。いや…。だって…私…。」
「コバが、そう言ってるんだから…。頑張んな。」

橙、頭を右に左に…、
「え~~~。」

「ま~~ね。入社して、そんなに月日も経ってないのに…。他の人から比べれば…、ゆずの場合…、半年ほど…早い…???」

橙、頭をコクリと。
「杉浦さんからも…そう言われた。」

「頑張れ。私もバックアップする。」

その途端、橙、にっこりと、
「はい。お願いします。」

「おぅ。さて。丁度、時間かな~~。お昼、お昼~~。」

「ゆず~~。あんたの…机の上、置いといたよ~~。」
万美。

橙、
「ありがとう~~ございます~~。」

尋音、
「行こか。お昼。」

「はい。」

そして万美と尋音、そして橙がラウンジに向かう後を、
翠の後ろをソロソロと歩いてくるひとりの姿。

翠、
「かかかか。おいで。」

「はい。」
飛香である。

そしてテーブルに着いて翠、橙に、
「飛香も一緒に食べたいんだって。」

橙、
「ははは。はい、飛香ちゃん。」

飛香、ニッコリと。

万美、
「…で、みど…。さっき…、何か…???」

尋音も、
「……。」

翠、
「ふん。ゆず、フレバーの担当になった。」

いきなり尋音、
「凄ぇぇぇぇぇぇぇ~~。出世~~。」

万美、
「おんや、おやおや。」

橙、照れながら、
「ありがとうございます。」

万美、
「当然、みど…、バックアップ。」

尋音、
「だよね~~。」

翠、
「ふん。そのようで…。」

尋音、
「がんばれ、ゆず~~。いよいよ、本格的に、始動~~。」

橙、にっこりと、
「はい。」

万美、
「そんで~~。昨日の関口恵、どうだったの…???」

その万美の声に翠、ドキン。








※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 



《PR》
庄司紗千 花笠音頭

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。