左近、和樹、茉優が前を歩きながら。
その後ろをゆっくりと歩く紗枝と、他の面々。
「茉優に~~。」
と、紗枝。
数日前…。
丁度、野球部が対抗試合をした日曜日。
夕方、彼氏とデート中、カフェでドリンクを飲みながら紗枝、
「うっそ!!!辰巳…、そのふたり…知ってんの!!!」
「ふん。富田左近。そして横峯和樹。俺と同期。まっ、専攻は違うけど。たまに一緒に飲んでるよ。」
綾瀬辰巳(あやせたつみ)、紗枝の彼氏である。
「うそうそうそ。んじゃ、左近さんと和樹さんの連絡先…???」
「ふん。ほら。」
紗枝の前に自分のスマホの画面を見せて。
「わ~~お。ヨシ。オッケ~~。ニシッ。」
「ま~~た、紗枝。おま、何か考えてんな~~。」
「ねねねね。和樹さんって、彼女…???」
そんな紗枝に辰巳、
「いんや~~。多分、いないんじゃ…。」
紗枝、
「オホッ。」
そしてその夜、茉優にLINEした紗枝。
茉優、そのメールの内容に、
「うそ。うそうそうそ。うんうん。良い、良い。ありがとう~~紗枝~~。」
そして、なんのためらいもなく、すぐさま和樹にLINE。
「まさか…。辰巳から聞いたけど…。びっくり。」
茉優、そんな和樹からのLINEに、憲央との時は全く違った自分で、ドキドキしながらも、
「私と付き合ってくれませんか。」
そして数分後。和樹から、
「俺なんかで…いいの…???」
茉優、いきなり部屋の中で万歳して、
「ヤッタ――――――――――ッ!!!!」
紗枝、面々の真ん中で、
「…と、言う事に…、なった…らしい…。」
面々、数秒…沈黙。
園加、
「すごっ。」
愛寿美、
「なんと…、大胆…。」
「けど…。」
憲央。
彩萌、
「憲に振られて、おっきくなったか…。」
史江、
「かかかかか。それ…言うか…。」
「でも…、茉優さん…、うれしそ。」
佐智子。
レミ、
「うんうん。」
鈴鹿、
「な~~んか…、うらやまし…。」
「だ~~よな~~。」
信一。
その瞬間、女性陣、
「おまえが言うな!!!」
彩萌、
「史からぶん殴られるぞ!!!」
そして、
「もぅ~~、こんな面倒見のいい子、いないからね~~。」
史江、顔をあさってに向けて、
「ふん。」
そうして可羊子の体を引っ張って、
「あたしには…カヨッチいるも~~ん。憲、カヨッチ、泣かせたら、承知しないよ。」
そんな史江に憲央、
「はいはい。…あれ…???」
体を右左と…。
「海野…???」
そして、面々、
「あ…れ~~。そう言えば…。敦司も…。さっきまで…。」
憲央、
「やばっ。」
そして前を行く茉優に、
「茉優、先に行ってて。」
憲央、
「体育館だ。」
彩萌、
「あ、うん。」
もう既に、ピアノ以外は片付けられている体育館。
「弓香~~。海野~~。」
憲央。
その声に弓香、
「は~~い、憲~~。大丈夫だよ~~。可南子と敦司と保健室~~。」
憲央、立ち止まって、
「ふぅ~~。そっか~~。はは。」
彩萌、
「かか。憲…、いいとこあるじゃん。」
「大丈夫だよ~~。可南子が着いてる。」
園加、そして愛寿美。

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