ドラムがテンポよく、それに合わせてトランペットと、トロンボーン。
そして可南子のピアノが加わったかと思えば、次に注目されるのがマリンバ。
ここで初めて、唯一の男子、英吾のマリンバが絶賛を浴びる。
信一、
「やり~、やり~~。ルパンだ~~。かかかか。」
「うんうんうん。こりゃ、いいわ~~。」
佐智子、
「アハッ。英吾君。ここきて、初めて注目~~。」
鈴鹿、
「イェ~~イ。」
レミ、
「でも…凄~~い、木琴、上手~~。」
「お~~い、レミ~~。木琴じゃなくって、マリンバだ~~。」
いきなり可羊子。
その途端、その周囲の彩萌や史江、紗枝に茉優たちがクスクスと…。
レミ、
「えっ、うそっ…。」
可羊子、
「もぅ~~。かかか。」
憲央、
「へぇ~~。やるな~~あの男子~~。」
「それにしても…遅いですよね~~。出雲先生も…夏妃先生も…。」
栞奈。辺りを見渡しながら…。
「もう…最後の方…、入ってるのに…。」
西園寺、
「まっ、仕方ないじゃない…。それぞれ…都合があるんでしょ。」
舞台の上では、ルパンのテーマから、ジブリメロディに続き、ラストの楽曲となっていた。
観客席のあちらこちらから、低いどよめきの声。
演奏されている楽曲が、2015年に、最も話題となったテレビドラマ、
「下町ロケット」そのテーマ曲である。
燐太郎、
「へぇ~~。この曲、やるか~~。」
可織、
「凄~~い。…ははは。テレビ、齧り付いて、観てたよね、ふたりして…。」
笑いながら隣の夫に。
「あぁ…。」
彩萌、
「深い曲だよね~~。」
史江と紗枝、
「うんうん。私もテレビ…観ていた。」
茉優、
「凄い。こんなのも…出来るんだ。」
そして、ようやく、栞奈の隣の席に、
「すみません。遅くなっちゃって…。」
ようやく到着した出雲と夏妃。
「え~~。もう…最後~~。」
ステージを観て、そして演奏を聴きながら出雲。
「なんだか…、凄い曲…やってるのね~。」
夏妃、
「ごめんなさ~~い。遅れてしまって…。…車が…。」
西園寺、
「最後の曲よ。聴きましょ。」
出雲と夏妃、頷いて。
演奏終了。拍手喝采。鳴り止まない拍手。
そして、そんな拍手が続いたと思ったら、どこからともなく、拍手が一定のリズムに。
そしてあちらこちらから聞こえて、それが遂にホール全体から…。
「アンコール。アンコール。」
ステージ上、一切その場から席を立たない部員たち。
数秒後、ステージの袖から一華。中央へ。その途端にまた盛大な拍手。
そして、一華、観客席に向かって深いお辞儀。
口が、「ありがとうございます。」
観客席に両手を広げて。そして後ろに振り返り。
また両手を広げて、静かにメロディが奏でられる。
観客席の一部、
「わ~~。」
そして、
「お~~。」
そして一部からは拍手。
アンコールの楽曲、中島みゆきの、「糸」である。

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。