「ごめん、ごめん…。こんなに驚くとは思わなかった。」
浩一。
「もう~。い~~~。」
しかめっ面で麻衣子。
浩一、そんな麻衣子の顔を見て、
「かかかか。」
知寿子、クスクスと笑いながら。
「何よ、チズ…???」
「いえいえ…。もしか…して…、私…、お邪魔…???」
「な~に、バカな事~~。」
「かかかかか。冗談、冗談。」
「さて…と。んじゃ…。今度は…。」
そう言いながら、アレンジする花を探す麻衣子。
「ほいほい。」
浩一。
小さな声で知寿子、
「これで…、何回目かな…。マコがモッちゃんに花…アレンジするの…。」
もう既に、浩一がアティレに訪れたら、
必然的に麻衣子が木本家の部屋に飾る花を用意するようになっていた。
それが知寿子にも嬉しく感じられ、
「私は…、邪魔は…致しません。くく。」
腕を組みながら…。
そして浩一も、そんな麻衣子に寄り添う訳ではなく、
傍で、どんなアレンジしてくれるのか楽しみに…。
時折、
「ほぉ~。うんうん。」
麻衣子、
「…で、これと…、これ…。もう…10月だからね~。シンピジュームも…。」
浩一、
「ふふ…。いいねぇ~。」
「そして…、これを…。」
手際良く…。
知寿子、
「お~っほほほほほ。んふ…。」
浩一、
「ん~、ん~。」
「はい、できた~~。ほい、おばちゃんに。…ん…???いや…。木本家に…かな…。へへへ。柚ちゃん、元気~???」
浩一、
「あ~~、元気。うんうん。…と、言うか…。」
麻衣子、
「…ん…???」
「そう言えば、まだ、マコもチズちゃんも…、柚に…会ってなかった…んだ…。」
その瞬間、知寿子、思わず、
「!!!」
麻衣子、
「あっ。そっか…、そうだよ、そうだよ、まだ柚ちゃん…、会ってなかった~。かかかか。」
知寿子、頭の中で、
「…今…モッちゃん……。」
浩一、
「だよね~。今度…、連れてくるよ。なんだか…、柚も…マコとチズちゃんに、会いたがってるようだったから…。捷子ちゃんとは結構…会ってるし。」
ふと、目頭が熱くなる知寿子。
麻衣子、
「そうだね、うん、お願い。私も柚ちゃんに、会いたい。」
「うん。分かった。」
少し、鼻水を啜る知寿子。
「…ん…???チズ…、どうしたの…???なんだか…目…。」
麻衣子。
慌てて知寿子、
「んんん。なんでもない。はははは…。」

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庄司紗千 きっと大丈夫
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