「ふん。モッちゃんのスマホに知らない人の番号…。」
麻美。
「へっ???…知らないって…???誰…???」
麻衣子。
「い…、いや…、それ…訊かれても…。分かんない…から…。」
変顔の浩一。
「あっ…、そっか…。そうそう…。用心に…越した事は…。」
一瞬、顔を赤らめて麻衣子。
「ふ~ん…誰…???」
そしてテーブルの上に、お皿を並べながら、
「…で…、チズ、何てったのさっき…???…電話で…???」
浩一の顔を見ながら…。
浩一、
「はっ???」
今度は浩一が顔を赤らめて…。
麻美、
「ん…???」
「あっ、いや…。そんな…、別…に…。」
「…んな訳ないでしょ、電話の向こうで、悠馬までゲラゲラと笑ってたもん。」
「あ~~…。いや~…。」
「こら、木本浩一、ちゃんと言え。」
両脇に両手を着いて麻衣子。
麻美、いきなり、
「ぷっ。」
「何よ、麻美~???」
「ぷっ。…いやいや…。はいはい…どうぞ…、どうぞ。くく…。」
「いや…、あの~~。実は~。」
麻衣子、
「うん。」
「私と悠馬の分も食べてって…。」
「それだけ…???」
「…っと~~。」
「モッちゃん!!!」
「…えっ…。え~~。食べきれなかったら…、動けなくなったら…。」
「うん。」
「マコちゃんち…、泊まってけって…。」
「キャ~ッハッハッハッハッ。」
思いっ切り両手を叩いて笑う麻美。
「かかかかか。」
赤くなる麻衣子。
「言うね~~チズ~~~。かかかか。はぁ~~おっかしい~。」
笑いが止まらない麻美。
「んもう~~。」
と、いきなり浩一に右手を振りかざす麻衣子。
「ちょ…、ちょい…、ちょっと待った…、僕が言ったんじゃ…ない…か…。」
麻衣子、
「あっ。」
「ぷっ。」
再び麻美。
「なんか…、お姉ちゃんと、モッちゃん…、夫婦みたい…。くく…。」
麻衣子、
「はぁ~~あ???」
ますます赤くなる麻衣子。
浩一、
「麻美ちゃ~ん。」
「はいはい。料理は…っと~。」
その場を立ちあがる麻美。
そしてそんな麻美の後にその場を立つ麻衣子。
「んもぅ~~。」
「モッちゃん、なんなら…、ほんと…、ここ…今夜、泊まってって…良いよ。」
麻美。
「こら!!!」
麻衣子。
「くくく…。」
食事をしながら麻衣子、
「でもさ…、その知らない電話番号って、気になるよね…。」
浩一、
「ん~、いつだっけ…。ほら。みんなで、ウチ…来たじゃん。あの日の夕方から…。」
麻美、
「あの日の夕方からって…???」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。