「南朋~。年末年始。ゆ~っくりと…温泉にでも行こうか~。」
スマホでジュリアン。
「はは。良いね~。場所は…ふふ…。ま・か・せ・る。」
コーヒーを飲みながら南朋。
「は~い。…ねね。叶ちゃんたちも誘ってみようかな~。な~んて…。」
「ふん。良いんじゃないの~。」
「…でも…ひょっとして…。ふたりだけになりたかったりして…。」
「まぁね~。はは…。」
そのまま、ジュリアンと南朋の電話のやり取りは続く。
「ね~。今度の日曜日、どこ行くよ~???」
コチラはお風呂上りで、バスタオルで髪を撫でながらスマホを耳に茉祐子。
「何処行くって…。どこ…???」
ゲームをしながら智也。
冷蔵庫からカップのアイスを取り出し、スプーンで掬って口に。
「ん~~。そうだ、映画っ!!!」
「映画~~???え・い・が…か…。あっ。あれあれ。ロボットみたいなのに人間が入って、敵と戦う奴。」
「ロボット~~???」
「かっけ~じゃん。」
「あ~あ~。そう言えば…、あったわ。うんうん。知ってる。…でも、それよっかさ~。こんなの…どう???」
「何々…???」
「ヒロイン失格。」
「はぁ~???何…、それ…???」
「うっそ!!!知らないの~トモ~。」
「それって…、カッコいいヤツ…???」
「…まぁ…、山崎賢人も…、坂口君も…カッコいいよね~。」
「誰…それ…???」
「もう~トモ…、何も知らない~~。」
「だって…。」
終わりそうもないふたりの電話…。
「おほほほほ~。いい天気だ。」
ベランダに出て瞳美。
「さて。今日も頑張ろ。待ってろよ~ペガサス~。」
テーブルの上のスマホが鳴る。
「起きたか~。」
将史。
「うん。起きてる。」
「いよいよ…、ペガサスか…。」
「うん。」
「遅れんな~会社。」
「うん。じゃね。モーニングコール、ありがと。」
「おぅ。」
賑やかに始まる金曜日のプロジェクトルーム。
将史と遼の前に来て、
「ねぇ~遼さ~ん、ヒロイン失格って、知ってる~???」
智也。
「んや…、それって…人間失格の間違いじゃ…」
遼。
「いや…、映画だって…。…桐生さんは~???」
将史、
「…はい…???いや…、さっぱり…。俺も人間失格なら…、知ってるけど…。」
そんな智也の後ろに立つ3人の姿。
将史、遼、
「トモ…、後ろ、後ろ…。」
瞳美、茉祐子、ジュリアン、
「あんたら、遅れ過ぎ!!!」
そして夕方。悟朗、
「じゃ、叶ちゃん。マ~坊。」
ジュリアン、
「おほ~、ラブラブ。」
瞳美、
「へへ。」
将史、
「では。」
ふたり揃って、
「行ってきます。」
悟朗、
「こら~。腕くらい、組めよ~。」
将史、
「…こんな風に…???」
やんわりと瞳美の右手を握って。
その手を解いて、
「こうでしょ。」
瞳美、がっしりと自分の右腕を将史の左腕に絡めて。
「うふふふん。」

――――――― Fin ―――――――
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。