「とんだ、失礼をば。」
電話の向こう、春香に頭を下げるように瞳美。
「遅いよもう~。遼の方が情報早いって、どういう事よ~。…ったく~。こんにゃろ~。」
「かかかか。ごめん、ごめん。」
絨毯に胡座を掻きながら。
「遼…、喜んでたよ…。瞳美~。あんたにも…、遂に。彼氏…出来たか~。でも…、まさかねぇ…あの…喧嘩相手だとは…。」
「てへへへ…。あい。その通りで…。」
「あんたもそうだけど、私も…今じゃ、偶然の巡り合わせで、こうなっちゃったもんねぇ~。」
「ねぇ~。人と人との出会いなんて。全く想像着かないよ。」
部屋の中で立ち上がり、椅子に腰掛けて春香、
「瞳美~。」
「ん~~???」
「ふふふ…。あんたってやつぁ~。私…、嬉しいよ…。良い会社…、入ったね~。ね~。」
その春香の声を聞いて、いきなり涙ぐむ瞳美。
「うん。ありがと。…んん…。…はる…。」
声が出ない瞳美。
そんな涙声を聞いて春香、
「ばっかもん。そんな声、聞かされたら…。ん…。こっちも…はぁ~…。…んん…。ばか…。話せないじゃんかよ~。」
瞳美、テーブルのティッシュを2、3枚引き抜き。鼻詰まりの声で、
「あぁ~。…ふふ…、へへへへ。」
真赤な目をして春香、右手人差し指を目頭に当てて、
「はぁ…。絶対…彼…、放すんじゃないよ。」
「うっ…。春香もね。」
鼻水を啜る瞳美。
こちらはタオルを目に当てながら…。
「ん…。お互いにね…。」
その後、数分後には、お互いにベッドの中。
「何か凄いね~、ゴロ~。」
テレビのCMを見ながら恵都。
「ん~???」
「み~んな、誰かしらパートナー出来ちゃったね~。」
マグカップを口に運び…。
「ん~~。まっ…、巡り合わせって言う…ヤツかな。ん~…、あちっ。お~~。」
煎れたてのお茶を口に。
「良かった。叶ちゃんとマ~坊。」
そう言いながら、右手で左の頬、そして右の頬…。
そんな恵都の仕草が目に入り、悟郎、
「おやおや。」
鼻の下を伸ばす。
「見たな~。」
そばにあるクッションを悟郎に投げる真似をして。
悟郎、
「わわ、勘弁、勘弁。」
そこに巧、
「何やってんの…???」
恵都、
「くくく。」
悟郎はまた鼻の下を伸ばして…。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。