午後8時20分。スマホに着電。
「翔太~~。会える~???」
「おっ、おぅ~愛美ちゃん。…で、三条さんとは…。」
「うん。会ってから…話すよ。いつものとこ。」
「え゛―――――――っ!!!!断った―――――――っ!!!」
仰天の翔太。
「声、おっきい翔太~~。」
「いやいやいやいや…、だって…、愛…美…ちゃん。へっ…???どういう事よ。断ったって…。将史との事…。はい…???」
「うん。断った。マサとの事…。」
「はぁ~???…いや。いやいやいや。ちょっと待った…。んじゃ…、どうなるって事…、将史とは…???」
「うん。当然、断ったんだもん。マサ…とは…別れた。」
「はい…???大学時代からず~~っとの…、好きだった将史と…、わ・か・れ・た。」
「いや…、でも…、付き合ってもいなかったけど…。はは…。私の…一方通行…。でも…私の気持ちは…伝えたん…だけど…。でも…、仕方ないよ。もう~。あれだけ、会社から好かれている人。私が独占出来る訳ないでしょ。それに、周りに、あんなに綺麗な人…いるのに…。」
「いや…、それは…別に…関係…。」
「ない訳ないのぉ。」
「……。でもさ…、これから…愛美ちゃん…、どうす…。」
「…う…ん…。そ…れ…が…、問題…。どうしよ…???」
「いや…、俺に…どうしよって…。」
「どうすんのよ…私…???」
「いや…、だから…。」
「責任取ってよ、翔太~~。」
「はい…???」
「あんた…、私が崖から落ちるの、間一髪で、助けてくれたんだから~。」
「はぁ~あ???」
「あんたが、私…崖から落ちるの、私の手首を掴んで、ひぇ~。間一髪~。って、助けてくれたの~。」
「はぁ~あ???俺が…???いつ…???…どこで~???」
「…いつって…。どこでって…。」
「全く、…覚えが…ないんだけど…???」
「…ある訳ないじゃんよ。」
「はぁ~???」
「…ぷっ。それって…、私の夢の中だもん。」
「はい…???」
「だから~~。もう~この鈍感男~。責任取って、私を彼女にすんの~。」
「え゛――――――っ!!!」
「ばかっ。声…おっきいって…翔太。」
「…って、それって…。」
「うん…。」
「俺の彼女って…、愛美ちゃん。」
「うん。」
「…翔太…、好きになっちゃった…。」
「あい…???」
「今更ながらに、気付いちゃったの。いっつも、翔太が、私の傍にいてくれたの…。」
「いや…。だって…、それは…。」
「翔太が好き!!!」
「…はい。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。