悟朗もそんなジュリアンの顔を見て、
「正に、幸先好調。…だな。いや…、それよりさすが沢渡さんだ。物凄い着眼力だ。」
そこに将史。
「マ~坊、マ~坊、マ~坊。」
用紙を片手に瞳美。
「ん~~???」
自分の机の上にある、同じ用紙を見る将史、
「はぁ~あ!!!!」
途端に大きな声で、
「叶…。ゴロ~さん…。」
悟朗、
「おぅ。」
ペガサスとの契約成立後、直ちにモデルは製品化され、各物流経路から各店舗に。
モデルの宣伝力から人気が集まり、販売初日から好調な売れ行きだった。
「さ~てと…、帰る…、ん…???」
将史のスマホにメール。愛美からである。
そのまま机から離れて、部署を出る将史。
そんな将史を見つめる瞳美、そしてジュリアン。
数分後、部署に戻って来た将史、
「悪い、俺…、先…帰るわ。ゴロ~さん。お先です。」
悟朗、
「お…おぅ、お疲れ。」
部署を出て行く将史にジュリアン、
「ん…もう~。」
悟朗、
「…ん…???どした…ジュリアン???」
ジュリアン、
「あんにゃろ。」
隣の遼、
「はぁ~???」
「…ったくもう。あのトンチンカン。」
ハイボールを飲みながらジュリアン。オリンズブロードのカウンターで。
右隣に座っている遼、
「何とも…、さっきから…不機嫌っすね、ジュリアン。」
「仕方ないよ。相手は…ウェディングプランナーだもん。」
ポツリと瞳美。
「叶ちゃん~。あんた…、それでいいの…???あんたの事、好きになりたいって言った人だよ、あいつ。」
「だって…。叶うはずないよ。確かに、負けたくないって思ったけど…。でも…。どうしようもないよ…。叶いっ子ない…。私より、知ってるもん、マ~坊の事。」
「じゃあ、これから知れば良い。もっと、もっと、マ~坊の事、知れば良い。ハッキリ言っちゃうよ。今のまんまだと発展ないの。」
そのジュリアンの言葉に、瞳美、そして遼も、
「えっ…???」
「身体…その後…大丈夫…マサ…???」
いつもの居酒屋で愛美。
ウーロン茶を飲みながら、サラダを口に運ぶ将史。
「ふん。全然。問題なし。」
「そっ。良かった。うん。」
お互いに、特に喋らずに、食事。
「マサ…。」
「…ん…???」
「私…、このままもっとマサを好きになっても、良い…???」
「愛…。」

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。