スマホのアラームがなる。
それでも一旦止めて寝返りを打ち、気持ち良さそうに…。
そして5分後に、目が。
「へっ!!!うわちゃ~。や~べぇ~。やべぇ、やべぇ。もう少しで、寝過ごすとこだった~。」
そんな、今から1時間前の自分の寝起きを思い出しながら、
駅を出て歩く将史。
「何日も入院してると、あんな風にリズム、忘れちまうなぁ~。いやいや参った。」
首の後ろを撫でながら。
そんな将史の肩をトントンと…。
「お~はよ~。さすが…、寝坊はしなかったか~。ふふ、チーフ殿。」
にっこりと、ジュリアン。
「わお。びっくり。おはよう、ジュリアン。」
「昨日は…、良い感じだったじゃん。叶ちゃんと。」
キッパリとジュリアン。
「えっ…???…いや…、そんな…、別に…。ねぇ。」
「な~に照れてんのよ。この期に及んで~。」
「…って言うか…。何なの…、昨日のあの…バッテン…???」
「ふふ。知りたい…???…し~あわせ~の結~末~…ってねぇ~。内緒だよ~~ん。」
「え~~。そこまで言って…。そりゃないでしょ。」
「かかか。後でね~。」
そのまま急ぎ足で会社の玄関に入って行くジュリアン。
「全く分かんねぇ。何だよ、その…し~あわせ~の結~末~。…はて…、どっかで聞いたか、このフレーズ…???」
片やこちら…。
歯を磨きながら…、
「な~んか…、ものっ凄い…寝起き…悪いんですけど…。な~んで、あんな夢…、見るかな~。はぁ…。」
自分の顔を、鏡でしっかりと見て、
「はは…、ま~だ、ボ~ッとしてるわ。大丈夫か~愛美~???」
鏡の自分にそんな風にポツリと言って。
「夜中の2時半に起きて…。眠れない…ってね~。」
夜中に夢を見て、夢の中で気持ち良くダンスを踊っていたのに、
突然断崖から落ちる夢。それを間一髪で手を掴んで助けてくれた男性。
上を見ても、逆光で顔は見えず。声はしたものの…。
そして…掴まれたその手の感触…。
ただ、共にダンスをしていたのが将史。他には誰もいなかった…。
「何なのよ、あれって~~???」
テーブルの愛美のスマホに着電。見覚えのない番号。
「はい。栗林です。……。あっ…、奥様…。」

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庄司紗千 きっと大丈夫
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