「…ったく…。かかか。それじゃあ、先生、看護婦さん。どうも~。お世話になりました~。」
医師と看護師に一礼して将史。
翔太も満面の笑顔で。
「何かあったらいつでも連絡するように。」
本田。
「はい。ありがとうございます。」
そして、受付で入院費の領収書を受け取り、玄関前に待たせてあるタクシーに向かう。
「あれ…。マサ…、支払い…???もう先に済ませてたの…???」
愛美。
「いや、俺は払ってないよ。」
その将史の声を聞いて翔太、
「な~るほどね~。やるじゃん、おふくろさん。」
「まぁな。何通も手紙を送ってよこして、入院代の事は絶対に母親である私が払うって…強調してたから…。」
「へぇ~~。やっぱり優しいんだ、マサのお母さん。」
「今朝、看護婦さんに、ここの料金…どのくらいになってます…???…って聞いて…、事務に連絡してもらったら、もう支払い済んでるって。」
愛美、
「わお。」
「良し。とにかく帰ろう。」
「んじゃ。俺はこのまま、仕事に戻るわ。愛美ちゃん、将史、よろしく~~。そんじゃ。」
翔太。
「いいのか~愛…。仕事~???」
先にタクシーのドアに手を掛けて。
「いいから、いいから。はい、早く乗って。部屋まで、送り届けなきゃ。大事な体。」
「はい、はい。逆らえねぇや。今回は…。」
「今回もっ!!!でしょ。運転手さん、お願いします。」
「…どちらまで…???」
愛美が運転手に行き先を告げている時に将史のスマホに着電。
「はい、桐生です。お疲れ様です…。」
電話の相手は悟朗である。
悟朗、電話のボタンを押して、
「ゴロ~さん。今、退院して、これから帰宅します。今、タクシーに乗ったところです。」
ルーム内に将史の声が広がる。
メンバー、
「桐生さん…。」
「マ~坊…。」
自分のデスクで悟朗、
「おっ、良かったな。うん。とにかく退院おめでとう。みんな…待ってたぞ。」
メンバーの顔を見まわして悟朗、頷く。
メンバー、一斉に、
「桐生さん。」
「マ~坊~。」
「退院、おめでとう~~。」
いきなりメンバーの声が将史の耳に響く。
将史、
「わ~お。…ははは…、ゴロ~さん…。やってくれる。」

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