「もっと、素敵な…恋人…います。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「実は~。」
ジュリアン。
「男と別れて来た。」

そのジュリアンの声を聞いて恵都を除く面々。
「!!!!」

瞳美、
「ジュリ…アン…。」

茉祐子、
「……。」

将史、
「えっ!!!」

悟朗、
「…おま…。ジュリ…。」

遼と智也、
「わっ…。」

恵都、
「ふん。」
左肩をちょんと上げて。
「でもね~。」
と、恵都。
「ほんとうは…。ジュリアンには、もっと、素敵な…恋人…います。ねっ、ゴロ~。」

「…って…???ゴロ~さん…???」
瞳美。

「はい…???」
将史。

「いやいや…。勘違いすんな。俺な訳ねぇだろ。」
右手を振って、悟朗。

「かかかか…。」
手を叩いて笑う遼。

「くくく…。」
智也。

「そりゃ、そうよ…びっくりした~もう~眞叶さんも桐生さんも~。」
茉祐子。

「はい…???ええええ…???…奥様~???…って、ジュリアン…???」
と、そこまで…何故かしら同じ言葉の瞳美と将史。

その瞳美と将史の声に、
「ぷっ。」
と、ジュリアン。

恵都も、すぐさまニヤリ。頭の中で、
「…このふたり~~…。」

「ジュリアン、今夜は前の男性と別れて来たの。」

「あ…。あ~~。」
瞳美。

「ふふふふ…。ジュリアンの今の素敵な男性は、実は…ゴロ~の後輩君の息子さんなの…。」

「え~~~!!!!」
目を真ん丸にして驚く瞳美に将史、遼に智也に茉祐子。

「…と、言う事だ。」
悟朗。



見てしまった光景が頭から離れず、疲れて部屋に戻ったジュリアン。
その頃からジュリアンの生活は荒んでいた。

友達とも会う事なく。夜はどうしても遣り切れなくなり、
ひとりでぶらぶらと夜の街。
飲めない酒を飾り程度に見つめながら、そして傾けながら。

当然、そんな女性に声を掛ける…。いや…それ以上に、傍に座る人もなく…。
そんなある夜、ある店のカウンターで、
荒んでいた体に無理やりグラスを傾けていたときにひとりの男性から声を掛けられた。

「綺麗な女性が…、そんな風にお酒を…飲むもんじゃ…ないと思うけど…。もし…良かったら、どうぞ。」
そんな風に声を掛けられて、その男性の指差す方に顔を向けると、
笑顔の男性が右手を振って、
「こっち、こっち。」
と、呼び掛けていた。






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庄司紗千 海をこえて

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。