「んじゃ、恭子、帰ろ。」
浩二。
「うん。」
恭子。
新幹線の中、最初は楽しく、しかもふざけ合っていた浩二と恭子。
その内にお互いに黙り込み、ウトウトとなりながらまた恭子は浩二の左肩に…。
浩二、
「ん~~、ふふ…。」
新幹線を降り、それからは各々別々の駅に…。
…の、はずが…恭子、
「和兄ぃ、寄ってく。挨拶しなくちゃ。」
浩二、
「だ~な。じゃ、俺も付き合うか…???」
「うん。」
せいざんの店のドアを開け、
「ただいま~~。」
と、恭子。
その声に、
「おお。来た来た来た~~。はあっはっは~。よぅし~、お帰り、恭子~。うん。」
カウンターから出て来て和人。
「なんだか、10日しか経ってないのに、えらい…、顔…、変わったんじゃないか…、え~~。なんとも、前より美人さんに見えるけど…。なぁ、浩二…???」
「な~に言ってんの~和兄ぃ。私は私のまんまだよ。」
恭子。
「和さん。ただいま帰りました。」
浩二。
「うんうん。ふたり共、お帰り。どうだった、勉強なったか…???」
和人。
「そりゃもう、充分に。…なぁ恭子。」
「うん。やっぱり…行って良かった。和兄ぃに感謝だよ。ありがと。」
丁寧に和人にお辞儀をして、するするとカウンターの前に一歩二歩、三歩。
「そんな…お前…、感謝なんて…。」
和人。
カウンターの真ん中から厨房を向いて恭子。
そんな恭子に気付いて夏輝、ニッコリと、そして、
「お帰り、恭子ちゃん。」
「ただいま、もんちゃん。おみやげ買って来たから、後で食べてね。」
「おっ、嬉しいねぇ。ありがとう。」
そして、恭子の隣に浩二も…、夏輝に向かって、
「ただいま、夏輝さん。」
と、右手を挙げて挨拶。
夏輝、
「ヨッ、お帰り。」
と、こちらもニッコリと。
「お昼は…、恭子、浩二…???」
和人。
「あ~~、いや、大丈夫。新幹線の中で弁当…食べたから。なっ。」
浩二。
「うん。…これから…アパート帰って、いろいろと…、それに…少しゆっくりしたい。」
「だ~な。うん。…あ~~っと…っとっとっと…。…実はな…。」

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