「さてと、行きますか。ラスト。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「きゃ~~。天気良好~~。ぅよっし。ラストだ~~~。」
と、その時に着電。

隣の部屋で、スマホを耳に浩二、
「恭子~飯行くぞ~。」
「あいあい、今行く~~。」



ホテルの近くの朝早くから開いているフードショップ。
「ここも、もう今日で最後かな~~。」
恭子。

「多分な~~。」
浩二。

「…ん…???何、そんなジロジロ見てんのコウちゃん…???」
「傷…、もう…大丈夫じゃねぇ…???殆ど見分け…付かないよな。」

「うん。もう昨夜、お風呂の後、全部絆創膏、外しちゃった。OKでしょ。」
「うん。良し良し。いつもの可愛い恭子に戻ったか…。かかか…。」

「んもう~~、な~に、また変な事言ってんのよ~~。帰ったら玲子に怒られるぞぉ~。」
「ん~~、ははは…。」

遠くを見る様な目をして、笑いながら浩二。
そんな浩二の顔を見ながら、恭子、
「……。」

そして浩二、恭子の顔を見て…、
「くく…。」

「だ~か~ら、な~に人の顔見てんのよ~こうじ~~。」

恭子の顔を見て、今度は窓の外を見て、
「くくく…。」

そしてまた恭子の顔を見て…。恭子、
「んもう~~。」

その時恭子、
「へっ…!!!」
恭子の唇の左横に浩二の右親指の感触。

「さすが、恭子だ。ほら…。ケチャップ。」

いきなり真赤になる恭子。
「…ま…、また~~。やっば~~。こうじ~~。」
「ははは…。きょうこ~~。」

「ぶ~~。いじわる…。」
「ははは。」

ケチャップの付いた親指を自分の唇に付けて、
「ん~~。」

そしてナプキンで拭き取り、そのまま恭子の頭を撫でる。
にこりと恭子。

「さてと、行きますか。ラスト。」
恭子の左肩をトントンと。

「うん。」



「さて、みなさん、10日間のセミナー、ありがとうございました。今日が最後になる訳ですが…。今までのセミナーの内容が、実は全てではありません。今回のセミナーを通して、更なる経営をイメージして戴き……。」

檀上を見て、真剣な顔をしている恭子。その隣で恭子の顔をチラリと見る浩二。
そして浩二、頭の中で…、
「…恭子…、こいつ…。ふふ…。」






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庄司紗千 海をこえて

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。