「…いや…、まぁ~ね…って…???」
浩二。
そんな浩二の声と顔に、思わず恭子、自分の口を押えて…、
急に可笑しくなって…。
「ぷっ。…実は…バイト先のメニューって、まだ…食べた事…ない…。」
舌まで出して恭子、いきなり赤くなって…。
「うっそ!!!」
いきなり目を真ん丸にする浩二。
「だって…、普通…食べらんないよ、社員でもないんだから…。社員だったら、まぁ…、新規のメニューの試食なんて…、あるとも…思うけど…。」
「あっ…、まぁ…、そっか…。うん…、だな…。」
「それより…、コウちゃんたちの方が羨ましいよ、逆に…。いっつも美味しいもの、食べられて…。」
「まぁ…、それ…言われちゃうと…、何とも…言い返せない。はは…。…でも…。」
「でも…???」
「うん。その分…、せいざん…。和人さん、夏輝さん。」
その時、夏輝と言う名前を聞いた瞬間に、
恭子の鼓動が一瞬、高鳴った。
「…うん。和兄ぃと…、もんちゃん。感謝だらけだわ。ははは…。」
薄らと目を赤らめたが、すぐに引っ込めて恭子。
「恭子…。」
「…ん…???へへへへ…、なんだか…思い出しちゃった。和兄ぃ、大好きだから。アン姉ぇも、もんちゃんも…、3人共、大好き。」
「ふふ…だ~な。」
「はぁ~~。」
「…ん…???」
「かかか…、和兄ぃともんちゃんの料理…、食べたくなっちゃったわ…。」
「ははは…、そいつは、俺も同感だ~うん。残り3日。さて…、ブランチも済んだ。歩きながら、ウィンドウショッピングと、しますか。」
「うん。」
「しっかし…、世間様は…はっやいよな~~。」
2階まで降りてきて、手摺に手を添えながら、
階下のエリアに飾られているクリスマスツリーを観ながら浩二。
「ん~~???う~っわ、綺麗~~。」
デパートの別の入り口から入ってきたために、
正面玄関のフロアに飾られたツリーは観てなかったのだ。
「凄いね~これ~!!!」
恭子。

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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。