「あっ、庄さん、おはようございます。いつもどうも。」
「おや~、そちらのベッピンさんは…???もんちゃんの…これかい…???」
坊主狩りに鉢巻の60代風の男性。
にこにこしながら夏輝に右小指を立てて…。
その声を聞いて自分の左腕が夏輝の右腕に絡まっている事に気付いて、すぐに解く玲子。
「あっ。」
「ははは、庄さん…、上手いな~~。」
「へへへ…、可愛らしいお嬢さんで…。モテるね~もんちゃん。お嬢ちゃん、もんちゃん、かっこいいもんね~。え~。」
そんな男性の声を聞いて玲子。恥ずかしそうに、
「うん。」
そして、何故かしら…また自然に、夏輝の右腕に、自分の左腕を絡める玲子。
「かはははは、こりゃ敵わんな~もんちゃん。え~~。」
すると、何を思ったかその男性。辺りを見回して、
「お嬢ちゃん、またお出で、オジサン、待ってるから。その笑顔見ちまったら、オジサン…サービスしたくなっちゃうよ。ほれ、これだ。」
そんな男性に玲子、いきなり口をポカ~ン。
「ええええ…、えっ…???も…ん…ちゃん。えっ???お…じ…さん…???」
「ちょ…、ちょっと…、庄さん…いいの…うそ…マジで…???これって…???」
「な~に、和さんにも、いっつも…お世話になりっぱなしでよ。目の前に、こんな可愛らしいお嬢ちゃん一緒なら、こっちが嬉しいくらいだわな。な~お嬢ちゃん。」
「うっそ…。私…、へっ…???」
「参ったな~こりゃ…。庄さん。」
「お嬢ちゃん、しっかり、もんちゃん、摑まえときな。」
その声に、真赤になる玲子。少し瞼を潤めて、
「はい。ありがとうございます。うん。」
「よっしゃ~~。うん、実に可愛い。せいざん、繁盛だわな~もんちゃん。」
「ははは…、ありがとうございます、庄さん。じゃ…、遠慮なく。」
「あいよ、またお出で、なっ、お嬢ちゃん。」
鼻をちょっぴり啜り、玲子。
「うん。」
そして、ペロリと舌を出して…、夏輝にニッコリと…。
そして夏輝もそんな玲子の頭を優しく撫でる。
玲子、小さな声で、
「やった~。へへ…。」

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庄司紗千 北風~君に届きますように~
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。