大学生で賑わう居酒屋。
「さっきの話しだけどさ…田端。」
浩二。
サークルの勧誘に捕まって、話しが途中になっていた。
明彦、
「あ~あれね。ごめん、ごめん。実はさ。右にいた子…、覚えてる…???」
「…えっと~…、確…か…きょ…、ん…???…きょう~こ…???」
「ビンゴ!!!」
右人差し指を立てて。
「さっすが~記憶力、いいじゃん。」
「それくらいは…さ。…って…おい…。」
「はは…ごめん。恭子、倉科恭子ね…。実は、あいつ…生まれ…、兵庫なんだ。」
「へっ…???…はぁ~っはっはっ…、な~るほど…。…それで…か…、ばたやん。関西版。」
「小…学…3年…生の時か…、こっちに越して来たの…。関西弁…丸出しだったからな~。」
「ふ~ん。」
「…で…、その隣にいた子…は…。」
「彼女…。確か…大塚…玲子…???」
「これまたビンゴ。」
「根っからの東京っ子だ。」
「はは…、参ったね。」
お通しを一口、口に入れて浩二。
「ふふ…、お前見て…赤くなってたじゃん。」
そう言って、ジョッキの中のビールを喉に流し込む明彦。
「子供ん時から、どこかしら洒落てたからなぁ~玲子…。」
「ふ~ん。だから…アッキーかぁ~。」
「逆に…、玲子みたいな呼び方が出来なくって…、最初は…、何て呼んだと思う、恭子が俺の事…???」
にたにたと笑いながら明彦。
「…ん???何て…???」
「あ~やん。」
その言葉を聞いた途端、浩二。
「!!!!」
いきなり口を左手で塞いで、真っ赤な顔をして、おおよそ3秒程。
「だ…大丈夫か…浩二…???」
涙まで滲ませて浩二。
頻りに右手の平を明彦に向けて…。また数秒…。そして、
「やっべ~~~!!!マジで今…むせ寸前。ひぇ~~~。」
右手の平で自分の顔を扇ぎながら…。
「なんつ~事、言うんだよ、…ったく~!!!」
「きゃっはっはっは。…お前もそっか…。」
「どう…見ても…、あ~やん…は…、ねぇだろ…。完璧に…きもいぜ。」
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