「お願い出来ますでしょうか…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”
  夏休みも半ばに差し掛かっていた。
楓と大輔の事が気になってはいたが、
今の状態では勉強に身が入らないと感じ、
智志の呼び掛けで4人揃って陣内夫婦の元で受験勉強。
一人で勉強していても気になって仕方がないのだった。


「あは…。お腹…、こ~んなになってる。ふふ…。」
朱実。

「こん中に、赤ちゃん…入ってんだな~。」
と、慎二が優美子のお腹を触ろうとした途端に、朱実が慎二の右手をペン。
「どスケベ!!!」

「いって~~!!!…んもう…。」
その瞬間、洋祐も智志、陽子も大笑い。

涙を流して笑ったのが優美子だった。
「はははは…、おっかしい~、はぁ~、涙出てきた。あぁ~苦しい。」

そして、慎二に朱実、両手を使って変顔。
「ビェ~ン。」
笑う慎二。

そこに…、
「やめて、やめて、朱ちゃん…、可笑しくって逆に…お腹に障る。」
「あ…、ごめ~ん。」
その瞬間、更にみんなで大笑い。



「そうですか…。そうですね。このままだと…。」
桑谷。

「お願い出来ますでしょうか…???大輔君のご両親とも一緒に考えた上での結論なんです。」
弓枝。

その隣で睦美と政美。睦美、
「私の方からもお願いします。それに、あの子たち4人のためにも…。」

「分かりました。幸い、私の知り合いの医師が吉祥寺にもいますから、話しをしてみます。そして…、紹介状を書きましょう。」

既に事故から10日以上も過ぎていた。家族もこれ以上の通院には限界を感じ、
それに、楓と大輔の一番の友達、朱実と陽子たち4人のためにも、
出来るだけ吉祥寺に近い病院への転入に踏み切ったのだった。

そんな中で、楓と大輔、未だ変わらず…。

ただ…、ここ数日…。
「いい匂い…。ん~。何だか…身体…軽い…。でも…、ここ…何処…???大…???朱…、陽子…。慎二~智志~???」



「お願い出来ますでしょうか…???」


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