駆け付けた数名の人たちに女性、
「お願い、みんなでこの2人、首と頭は出来るだけ動かさないで、静かに歩道へ移して…。そっとよ、そっと。それから康也、警察に連絡…お願い。」
「分かった。」
男性が警察に電話をしている内に、数人掛かりで楓と大輔を歩道に。
女性は楓と大輔の状態確認。
そんな中で、救急車が2台到着。
女性が救急隊に、
「ふたりとも、意識消失、頭部外傷出血。直人、お願い。」
「えっ???あれ…、範子…おま…???」
ひとりの救急隊員。
「頼んだよ、直人。多分…ふたりとも、かなりの骨折か打撲。とにかく意識がない。ただ…四股の変形はなし。呼吸、脈拍は正常。」
「分かった。」
楓と大輔をそれぞれの救急車に収容して…。
おろおろしている智志と慎二、そして朱実と陽子。
女性、
「直人、この子たちの友達みたい。一緒に連れてって。」
「あっ、私…楓に…。」
朱実。
「あ…あ、じゃ…大には俺。」
慎二。
「分かった。お願い。じゃ…、他の君たちは…。あっ、康也、車出して。この子たち、乗っけて行く。」
「お…、おぅ…。でも…警察の方は…???」
「これだけの人よ。すみません。みなさん、警察に状況、お願いします。」
それぞれの人が、
「おぅ、分かった。その子たち、頼む。」
「ありがとう。じゃ…君たち。急ご!!!」
泣きながら陽子、
「はい。お願いします。楓…、大ちゃん。」
救急車の中で朱実、泣きながら、
「楓…、楓、楓…、死なないで…。楓~~。」
動かない楓。
そしてもう一台では、大輔の手を握って、
「大、大。…どうして…こんな…。大。」
こちらも手は温かいが動かない大輔。
救急車は出来るだけ駅から近い救急治療室のある病院に到着、搬入。
その後、救急隊員の上原直人が4人に、
「東京の…吉祥寺の学生さんだって、救急車で聞いたけど…。」
「はい、私たちの友達なんです。」
陽子。
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