「ははは…、楓~~ん~~。」 楓に流し目をして、ニッコリと笑って五月野。
そして楓の右腕に左肘でコリコリと…。
思わず変顔の楓…、
「やられたよ…、あんたに…、五月野…。」
「みんな…喜んでるよ。良かったよ、私たちの好きな担任と優美子先生が結婚するなんて…。しかも…赤ちゃんまで。ありがとね、楓。」
そんな笑顔の五月野に、ほっこりと楓、
「うん。」
3月の春休み、そして大安を待って、陣内と相磯は区役所に婚姻届を提出。
入籍となり、晴れて結婚。そして、その日の午後から校長の奥山を加え、
楓たち6人共にささやかな結婚パーティが相磯のアパートで開かれた。
そしてその2日後には、前以て決めていた新居への引越しとなる。
今までの洋祐と優美子のアパートよりは広めのアパートになっている。
「みんな、ありがとうねぇ。折角の春休みに引っ越しの手伝いまでさせちゃって。」
優美子。
「全~然平気。逆に楽しいくらいだよ。」
楓。
「それに、私達も…、先生たちの新居、見てみたいし…、キャハ!!」
朱実。
「本当の事を言うと、それがお目当てだったりして……。」
陽子。
「わっ。ばれた???」
「…って…言うか…、それくらい先生たち、お見通しだよ。ね、せ~んせ!」
食器を新聞紙に包みながら楓。
「まぁね…。でも…他にもあるのよ。あなたたちだから、手伝って欲しかった理由…。」
「えっ…???」
3人共。
「洋祐とも考えたんだけど…、赤ちゃん生まれたら…、出来るだけ、あなたたちには遊びに来て欲しくって…。大学受験の勉強で大変な時期と重なっちゃうと思うんだけど…。」
「…せん…せい…。」
楓。
そんな優美子の話しを聞いて…ほんのりと瞼を熱くする3人。
※※※※※※※※※※※※※