「でも~本当に凄いよ奈々ちゃん、ウチの事務所でも、今や…群…抜いちゃってるもの~!」 と、秀美。
「そ~んな事、ないよ先輩~!」
と、顔を両手で覆う奈々子だが、
「ううん…、これだけはハッキリと言っちゃう。多分、これって、天性なのかも…。どんなに私たちが頑張っても、あれだけのアクションやモーション、それに雰囲気って、出せないもの…。これは事実。…でも、それでいて…そんな撮影が終わった途端に…全く…モデルっぽくないのよ…この人って…。ハハ…。」
「やっぱり奈々子は、不思議な人なんかね~!」
と、奈津子。
「そ~んなんじゃないってばぁ~!」
と、奈々子。
「ハハハ…赤くなってるよ、この子…。」
両手の平で顔を扇ぐ奈々子を見て康子。
「でも…、奈々ちゃんが、そんな凄いモデルになっちゃってる事…、店長…???」
そう言う伸実に、奈津子も康子も、揃ってVサイン。
「へぇ~凄ぇ~!」
「とうとうここまで来ましたか…、嬉しいですね~って!」
と、奈津子。
「へぇ~そんな事、言うか店長…!」
「もしかしたら…一番喜んでいるの…って…、刈谷店長…なのかも…。
「…ってね~!さっ、もっかいみんなで乾杯!」
と、音頭を取る康子。
ペロリと舌を出し、秀美と顔を見合わせる奈々子。
「…ねぇ…、わたし…。起きてる???」
「起きてるから、出てんだろ???」
紗友莉からの電話を受け、コーヒーを一口啜る健介。
「紗友…、お前…どうかしたか…???何かあったか…???」
「……。」
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