刈谷は、奈津子に話しながら、両肩を落として、 「はぁ…。」
と、息を吐いた。そして、
「ハハ…。」
と、笑い、頭を左右に振りながら、
「嬉しいね~!そうですか、彼女がこんな風に…、認められましたか。ハハ…、良かった、良かった。」
そんな刈谷を見ていた奈津子も…、
ゆっくりと身体を起こして、立ち上がり…、頬に光るものを伝わせながら…、
「へへ…、て~んちょう~な~んで、黙ってたんですか~???…んもう…。」
「…ん…???あぁ…いやいや…、ごめんごめん…。個人的な…プライベートの事で、敢えて話す事でもなかったし…。それに…片倉君のあの恰好を見たら…尚更…、はは…。いや~気分が良い。」
そこに、康子も…、
「あっ、いたいた…、ねっ…、どう…???」
そんな康子ににっこりと微笑んで奈津子、そして刈谷の方を見て、
「…じゃあ…店長…、奈々子には…???」
「…ん…???あぁ、当然です。いつもの通りです。…それは…私の方から…皆さんに…お願いします。」
その刈谷の言葉に、また奈津子は、瞼を熱くして、
「わかりました。いつも通りですね。はい。ありがとうございます。」
そう言って、今度は康子に向かって両手を挙げて突然康子を抱き締めた。
「やった―――っ、私たちの奈々子だ―――っ、うっれし――っ!」
「えっ…???じゃあ、それって…ホントに…奈々…ちゃん???」
と、康子。
「そうだよ、そうだよ、奈々子だよ~やった~~!ハッハッハ~!」
社長室の電話。
「社長、京都の愛禅様からお電話です。」
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