店内を見渡し、 「あれ…いない。って~どこ、刈谷さん。」
そして店内から廊下を通って、今度は荷受けの部屋に行くと、
「あ~いたいた刈谷店長。」
「ん~???どうしました奈津子さん。」
「店長…ちょっと聞きたいこと…あるんですけど、良いですか???」
「…ん???何…???」
奈津子のその言葉にキョトンとした顔をして刈谷。
「実は…こういうもの…見つけたんですけど…。」
「…ん…???何々…どれどれ…???」
奈津子が刈谷の目の前に開いた雑誌のページの写真と文字の箇所を、
右手の人差し指で当てながら、
「ここ…なんですけど…。」
「ん~???……。」
「…これって~店長~???」
横目で刈谷を見ながらの奈津子。
数秒ほどその写真と文字を見て刈谷。
「…ふっ、そうですか…、いよいよ…ここまで来ましたか、そうですか…ふふ…。」
「…えっ…???」
奈津子の予想していた表情とは異なり、刈谷はニッコリと微笑んで…、
止めた手をまた動かす。
「…えっ…、って店長…、これって…、もしかして…奈々子の…事…じゃ…???…何ですか…ここまでって…???」
その質問に、刈谷…、嬉しそうににっこりと微笑んで、
「そうです。その写真は、片倉君です。とうとう…ここまで来ましたか。良かった、良かった。」
「え――――ッ、やっぱり…これ…奈々子なんですか―――ッ!あの…奈々子が…こんなに…!!!」
「そうです。私たちの知らない片倉君です。」
「…そ・ん・な…。」
そう言いながらいきなりガクンと床に座り込む奈津子。
「な・な・こ…。」
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