そんなすれ違った女性に…何かしら自分が…「笑われた…。」 と、言う印象を持った奈々子は、チラリと首だけ振り返り、
その女性の後ろ姿を見て、
「何よ。」
と、一言呟き、
「まっ、いいか…、こ~んな恰好だし…。さて、仕事、仕事。」
歩きながら紗友莉は低い声で一言…、
「何…今の人…、髪…似合わない。しかも…メガ・ネが…。」
少し店内の客足が落ち着いた頃…、
ゆっくりとレジの方へ歩いてカウンターに数冊の書籍を置いて、
左手人差し指でカウンターをコンコン。奈々子を見ながら奈津子。
「…ん…???どしたの…奈津さん…???」
書籍の上に右手を置き、左手で頬杖を付きながら、
ニッコリと微笑んで奈々子を見る奈津子。
「むふふふ~!」
「何々…奈津さん…???」
「さて…ウチの奈々子…、最近…良い雰囲気じゃ…ありませんコト~!…さては…例のイケメン…と…ん…???」
奈津子のその言葉に…、いきなり顔を赤らめる奈々子。
「ち…ちょっと…奈津さん…こんなところで…。」
「ハッハッハ~図星か~!頑張れよ。」
そう言いながら、ニコニコした顔でまた書籍を持ってコーナーに向かう奈津子。
赤い顔して、誰かに今の事、聞かれてないか目の遣り場に困る奈々子。
「…ん…もう…。」
店内の時計の針が午後6時20分を差している。
少し並びが崩れている書籍を整理しながら、
「奈々子~そろそろ上がるよ~!」
と、奈津子。
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