「亜矢子~誰かいない~真面目で…大人しそうな子…。書店の店員…特にレジなんて出来そうな子…。」 先輩の藤田にそう言われて、
すぐにパッと頭に浮かんだのが…奈々子だった。ただ…、
「モデルが…書店のレジ…???釣り合い…取れるか…???」
と、口に出す亜矢子。
ところが、その話を奈々子にすると、願ってもないこのチャンス。
と言う感じで奈々子も承知。
そして面接のときには、今の奈々子の現状を刈谷に全て告白。
自分は今モデルの仕事もやってます。
不規則な勤務になると思いますが、それでも仕事をさせてもらえるかを刈谷に話し、
刈谷はその奈々子の希望を全て了解して受け入れたのだった。
但し、その時の奈々子のスタイルだけは何とか崩してもらいたい。
そういう提案をしたのが…、実は刈谷だった。
その提案通りに奈々子が取ったスタイルがヘアスタイルは両側フィッシュボーン、
黒縁のメガネで、どう見ても、
男性のお目に叶うようなスタイルではない恰好に仕上げたのだった。
勤務初日、
「片倉君、普段の君とは調子が違って、やりにくいとは思うが、よろしく頼むよ。」
そう言われて、全面的に、地味な感じでのもう一人の片倉奈々子が誕生したのだった。
無論、他の店員に委細は知らされていない。
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