少しだけ、ふたりの会話が途切れた時に、 そのタイミングを見計らったように、
ウェイターが2人の席にワインを持って現れた。
ジミーが紗友莉の方へ手を差し出し、まずは紗友莉のグラスに注ぐ。
そしてジミーのグラスに注いで軽く会釈をしてその場を立ち去る。
「それでは…あなたとの再会に…。」
と、ジミー。
「わざわざありがとうございます。甘えて…良いのかしら…???」
「どうぞ、どうぞ…是非…。」
「ハァ~食べた食べた…っと。…で、最近はどうなの…撮影…。順調にやってるの…???」
と、亜矢子。
「うん、いろいろと調整しながらやってる。簡単じゃないよやっぱり…。レッスンもしなくちゃいけないし。駆け出しだからね…まだ私…。」
「でも…結構素敵な感じじゃない、ルポゼ見ていると…。」
「…あ、見てくれているんだ私の写真…。」
「当然でしょ、あんたと何年親友やってると思ってんのよ…。」
「それは、それは…恩に着ます。」
テーブルに両手を突いて亜矢子に頭を下げる奈々子。
「モデルと書店の店員掛け持ち。そういう意味でもウチの店長には頭が下がるのよ、こんな不規則な勤務…、承知の上で私を雇ってくれてるんだもの。」
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