「その顔じゃ…、絶対に有り得ないのに…どうして…???って、言う顔だよね。」 正に健介の言う通りに、奈々子に差し出した写真の切り抜きは、
ファッション雑誌のモデルの写真だった。
その写真を見ただけで奈々子の心臓は高鳴った。
「つい先日…、ある人の紹介で、偶然出会った人がいるんだ。…それがルポゼの社長さんとカメラマンの小川さん。その小川さんに、モデルの卵として、既にプロモーションしているからと言う事で、貴重な資料と言う事だったけど、見せてもらって、その途端偶然にも、君に結び付いた。と、言う訳…。」
「えっ…、でも、私…この顔…???それに…この恰好…???」
「そう…、その通り…、全くの別人。…けど…何でだろう…、何でか…あの顔が俺の記憶に残ってた…。」
「はっ…???あの顔…???」
「うん。余りにも偶然に、頭ぶつかって、メガネを外した…時の…君の顔…。」
「へっ…!!!あっ、あっ…、あ~あの時…。」
「そう…あの時…。何でだろう…凄く…懐かしい感じがしたんだよね。」
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