「やっべ~降って来たよ…。どうすんだよ、この雨。止むの待っている時間ねぇし…。仕方ない…行くか!」
と、健介がお昼の弁当用にファーストフードからコーヒーとバーガーの入った袋を、
雨に濡れないように抱えながら片手に持っていた雑誌を傘代わりに外に出た途端に、
同じく傘も持たずに雨に濡れながら、
あまり前を注意している感じでもなく駆けてきた一人の女性が「ドン。」と、
ドアから出て走りはじめる健介にぶつかってしまった。
「うわっ。」
と、体をよろけながらもようやく転ばずに済んだ健介。
「えっ、うっそ…。」
と、思わず初めて誰かとぶつかってしまった事に気付いて、
健介に謝る女性。
「うわっ、こりゃひでえ…。」
ぶつかった弾みで、抱えていたコーヒーとバーガー、
袋から飛び出してコーヒーは健介の着ているワイシャツの脇から前をしっかりと濡らし、
バーガーもその弾みで地面に転がってしまって、雨に濡れ…。
「え~!あ~ん、ごめんなさ~い、どうしよう…困った~~!」
「あ~あ~!どうすんだよ…これ…。」
と、ぶつかってきた女性を見て、
「えっ!!!」
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