ホテルから出て駅に向かう健介と紗友莉…。 いつになく言葉もなく歩きながらも、やがて…同時に、
「なぁ…。」
「ねぇ…。」
そして同時に、
「えっ…???」
「あっ…!」
思わず健介が…「くすっ。」と、笑って…、
「ひょっとして、俺たち…同じ事…考えてる…???」
「…と、言う事は健介…???」
と、同時にふたり一緒に…、
「なんなの…あの人たち…凄い!」
確かに、今までアパレル会社で、10年程の経歴のあるふたりだったが、
今回のような人との出会いは皆無だった。
そして、今回の出会いが、健介と紗友莉の2人に訪れるであろう、
それぞれの未来が待っていようとは、
まだこの時点では知る由もなかった。
駅に着き、改札を出て、それぞれのホームに向かう健介と紗友莉。
ただ、ふたりの頭には、「世の中には、こういう出会いもあるものか…。」
と、言う、単に新しいものとの奇遇な出会いとしかなかった。
そして健介の頭には…、
「彼女が…。」
そして紗友莉の頭には…、
「あ~アメリカ…。」
そんな風に感じながら、やがて目の前で開くドアの中に…。
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