「手術中」のランプが消え、医師が廊下で待っていた川岸の元に。 「先生…。」
「大丈夫、無事終了しましたよ。」
「ありがとうございます。」
その医師の言葉を待っていたように、そして琴美を見て、
「琴ちゃん、ママ、大丈夫だって。」
「うん、良かった、ありがとう川じぃ。やった、やったママ。」
午後から手術を受けて3時間が経過していた。
病室の愛子にすぐに琴美が、
「ママ~~終わった、終わった~!」
「琴ちゃん…ママ、今少し手術で疲れてるからね、少し、休ませてあげよう。」
愛子は全身麻酔でまだ眠っていた。
ようやく麻酔から覚めて気が付くと、窓の外は綺麗な黄昏時。
病室の天井を見ながら、顔をそのまま横に移動させて、
目に入ってきたのが椅子に座って仕事の書類を見ている川岸と、
その隣でコクリとしている琴美。
「川ちゃん」
その声を聞いた途端に、
「あっ、あっ、愛さん…目~覚めましたね。良かった。」
すぐに琴美を起こそうとした川岸に、ベッドの中から、
「あっ、川ちゃん、琴…そのままにして…。」
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